報道ステーション 特集ドイツ・ワイマール憲法の“教訓”
この時期、毎年、NHKBSが、サ・ベストテレビという番組をやる。これが、なかなか見ごたえがある。各種の賞を受賞したドキュメンタリーを特集するのだ。今年も、「奥底の悲しみ」をはじめ、ものすごい番組がそろっている。そのなかで、キャラクシー賞は、表題のものだった。あらためて見てみた。
ドイツで、ナチがどのように独裁をつくったのか? そのもとでおこったことは。収容所のシーンなど息をのむ。しかし、言われていることは、しごく常識的なことで、新しい発見があるわけではない。むしろ、石田さんの最近の著作のほうが詳しいし、また説得力もある。だけど、いま、テレビというメディアでは、こういう当たり前の議論をもって、権力にものを言うということがなされなくなっている。それだけに、こうした番組が貴重というか、意味を持つようになっているということなんか。
後半の、長谷部さんとの議論も、基本、憲法の議論としてはオーソドックス。緊急事態条項で、政令に白紙委任の問題や、最高裁判所の問題などもすでに多く指摘されていること。だけど、それを、あえて、この番組が、この形でおこなわれる最後の局面で、大きくこのテーマで押し出していく。中立の名の下で、忖度し、萎縮し、さらには規制し、それでものを言わなくなったテレビというメディアの現状をあわせて考えるということなのだろうか。
うん、ドイツにかかわっては、ちょっと考えよう。
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