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2016/09/15

昭和偉人伝 山崎豊子

 昨日の、BSの番組。賞味期限切れのプロ野球のタイガース戦が長引いたのはちょっと閉口……。

Prg66_01 医学界の腐敗を鋭く追求した「白い巨塔」。金融界の闇の部分を暴いた「華麗なる一族」。商社マンの熾烈(しれつ)な闘いを描いた「不毛地帯」など、当時、聖域とされた分野に果敢に挑み、戦後の日本の光と影を描ききった作家・山崎豊子。国民的作家として知られる山崎だが、世に送り出した小説は、実は長編が15作、中編・短編が9作にすぎない。半世紀を超える作家生活の結晶としては少ないが、その一つ一つが長い年月をかけ、徹底した取材と緻密な構成のもとに生み出されたものだ。そして、そのほとんどが映画やテレビドラマとして映像化され、時代を超えて多くの人々の心をとらえ続けている。
 生まれ育った大阪・船場を舞台に描いたデビュー作「暖簾(のれん)」はすぐに映画、舞台化され好評を博し、二作目の「花のれん」が直木賞受賞という華々しい文壇デビュー。「白い巨塔」「華麗なる一族」で作家としての地位を固めた山崎は、小説の舞台を大阪から離れ、作家生命を懸け戦争の不条理を鋭く描き続けることになる。戦争三部作と呼ばれる「不毛地帯」「二つの祖国」、そして「大地の子」である。
 「原稿用紙と万年筆を持ったままひつぎに入る」との強い覚悟を抱いていた山崎の作家生命は、遺作「約束の海」まで続いた。国内はもとよりアフリカ、シベリア、アメリカなど世界中を駆け巡って取材した山崎豊子。その不屈の作家精神はいかにして生まれ、育まれたのか? 関係者のインタビューや、死後発見された日記、膨大な創作ノートなどをもとに、日本人の魂を描き続けた作家・山崎豊子の足跡と、情熱の根源を探る。

 やっぱ、すごいはこの人。血を流しながら、書くというのは、この人のようなことだな。小説として、断端な設定。さらに、現実のテーマをフィクションで描くとき、誤解も、混乱も恐れずすすむ。つまり、読者(国民)を信じているんだな。最終的には、正しい認識をしてくれるって。そういう信念、使命感を支えたのが、ものすごい量の取材ということか。膨大な創作ノートや、インタビューテープ。一度、見てみたいなあ(聞いてみたいなあ)。時間ができたら、読んでいない作品も含め、挑戦したいなあ。

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