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2016/08/04

武器輸出と日本企業

31e7n8wrnil_sx310_bo1204203200_ やっと読み終えたけど、いやあ、面白かった! このテーマでのシンポジウムなどで、さっそうと質問する望月記者の姿を見たことはある。なかなか、かっこいい人だった。とっても若い、2人の子持ちの記者さんで、このテーマをはじめて2年というのも驚きなのだけど、この2年の変化をよく取材しているなあと、つくずく、頭が下がる。
 内容的にも、武器輸出3原則の解禁から、武器産業の現場の取材へと展開する。一方で、きわめて慎重な動きは、家電などを扱う企業にはあるが、もう一方で、効率化を図りつつ、その大きな展開をめざす企業もある。そういう狭間の中で、オーストラリアへの潜水艦輸出をめぐる問題などもおこったわけで。その事情もわかる。さらに、本書では、大学や研究機関の軍事研究解禁へとすすんでいく。東大など最高学府で何がおこっているか、そしてデュアルユースをめぐる問題。一方で、大学などの議論も、ここまできてしまっているのかとあらためて考えさせられる。それぐらい、研究費の枯渇と、容認の議論の広がり。そして、そこですすんでいるのは、無人機という最新兵器であったり、ロボットであったり。戦争の機械化ともいえる事態でもある。うーん。ただ、たぶん、より深刻な事態がありつつ、取材できていない分野もあるのだろうなって、推測はできる。古典的な重工業系もそうだが、そこと一体にあるような情報分野なども、どうなのだろうか?
 いずれにしろ、あまり報道されない分野で、これだけまとまって本になると読みごたえもあるし、役に立つ。

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