発達保障を学ぼう 2 障害は迷惑じゃない
共著者の一人の松本誠司さんは生来の肢体障害者、もう一人の井上吉郎さんは脳幹梗塞による中途障害者。本書はまずふたりのの発言とクロスインタビューが掲載されている。当事者の発言からは、当事者がなにを感じ、考えているのかがわかる。障害の不便、生活の実際、ケアの在り方などが当事者の口から語られることを通じて、障害ある人生とはどういうものか、その願いをどうとらえればいいのかについて問いかける。そのことが、実は、私たちがともに生きてくうえで欠くことができないことなのだと、学ばさせられる。
研究者である木全和巳さんが、障害者権利条約の時代、に、「障害」と「差別」と「迷惑」をどう考えるかを問いかけるのが、刺激的。おりしも、神奈川県相模原市の知的障害者入所施設でおこった事件が、そのことを、共に生きる私たちにとって、避けては通ることのできない問いかけとして提示している。差別って何か? そもそも迷惑って何なのか。ほんとうに、人権という視点で、この問題をとらえるには、深い人への理解が必要。その人を通して、障害への理解を豊かにするしかない。そう問いかける。結局、いまの到達は、大変な、障害者にとって「迷惑」な社会であるってこと。その社会をともに変えていく。そのために当事者の声をしっかり聴く。そういうことをいろいろ考えさせられる一冊であるのだなあ。
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