ホームレス問題は解決したか?―ホームレス自立支援法の期限切れを前に
都知事選の最終日で、いろいろあるんだけど、それでも、先の仕事を考え、どうしても自分のなかで整理しておきたい問題を考えるために、申し訳ないけど、この研究会に出かけた。安倍内閣の、新自由主義というか、社会保障などの分野の動向をどう考えていくのか? 貧困研究会は久しぶり。そうか、布川さんが代表か。若手が活躍するような学会のなかで、この世代が担わないとなあ。
さて、垣田 裕介(大分大学)さんが「ホームレス問題にとってのホームレス自立支援法」という問題提起のあと、山田 壮志郎(日本福祉大学)さんの「ホームレス対策は生活困窮者自立支援法に移行できたか?」と、河西 奈緒(ARCH共同代表)さんが「東京五輪に向けたストリートカウントの実施報告―ロンドン五輪の事例研究を交えて」との調査報告。それをうけて、奥田 知志(NPO法人 ホームレス支援全国ネットワーク)、小久保 哲郎(弁護士)、稲葉剛(NPO法人 もやい)というビッグネームの指定討論。貧困問題のとりくみは、ほんとうに幅広い。人道的にあってはならないことという思いがあり、それを反映して、施策もたてまえでも人道的対応が反映する。それなりの理念が、たとえば、ホームレス自立支援法などにも反映される。いろいろな限界はあるにしても。だけど、為政者には本音がある。それが一番表れているのが、生活保護制度の改悪であることははっきりしている。そういうながれのなかで、その建前を活用するという動きと、生活保護制度を守るたたかいの狭間のなかで生まれたのが、生活困窮者自立支援法であったと言えばいいのか。いまの動向もいろいろ頭のなかでは流れが整理できた感じがする。
会場で、はじめて奥田牧師に挨拶。ボクの世代では、奥田さんの存在が大きく、愛基さんは、奥田さんの息子さんだよなあ。
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