民主主義、戦後教育、ナショナリズム、憲法
インタビュー原稿をかかえてるのだけど、いろいろ勉強したり、取材に出かけないと、先を見通せない。なかなか、見通せない局面。ということで、昨日は、教科研の表題のフォーラムに出かけた。うーん、高齢化。最初は、明らかにボクがいちばん年下(苦笑)。しばらくして、Nくんや、S先生、T先生、M先生などがやってきて、ようやく一息。
さて、内容は興味深いもの。報告者は、まず、最近売り出し中の、神代健彦さん(京都教育大学)さん。テーマは、「政治の条件としての道徳教育」。なかなか難しい話。なんというか、いろいろ教科となる道徳をひっくり返す手立てを考える。2重の仕組みだな。教科のレベルと、その前提となる教育活動全体。それをいってみれば、前者をデューイで、後者をホネットで理論化する。もちろん、その考え方は、将来に開いたもの、つねに批判的な議論を前提にしたものであるから、なかなかおもしろいものではあるのだけど。だけど、デューイとホネットか?、批判の太い柱がほしいなあ。受け身では、もどかしい。
後半は佐藤広美さん(東京家政学院大学)。「戦後教育学と普遍的価値(=教育的価値)について」。山住さんの著作集の仕事をするなかで考えた普遍的価値。広美さんが、戦争責任という問題にこだわるのはよくわかるし、ボクはそれを買っている。だけど、まあ。山住から、加藤周一そして丸山真男ってたどっていく。そこに普遍的価値をさぐるっていの?そこから戦後民主主義がどう問えるか?うーん、ちょっと違う。批判的思考のありようを考えてしまう。
前半も、後半も、民主主義と批判的思考みたいなものを考えるうえでは、なかなか興味ぶかかったんだけど、ちょっとまあ消化不良でもあるわなあ。しっかり、勉強して、ちゃんと議論できるようにしないといけないなあ。と反省。
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