沖縄米軍基地と日本の安全保障を考える20章
元沖タイの屋良さんの本は、それなりに面白い。それなりにというのは、屋良さんだから、徹底して基地の本土移設の立論する感じが強い。もちろん、沖縄がそういうのはよくわかるし、本土のボクらが考えなければならないことも多い。だけど、沖縄での一致点は基地撤去だ。ていねいな議論をしないと荒れてしまう。
とはいえ、屋良さんの本がおもしろいのあ、1つは、米軍の軍事戦略全体のなかでの、沖縄の海兵隊の位置づけの理解がある。米軍再編で、沖縄の海兵隊の役割がどうなっているかをまずみるべきだと。そんなことを無視して、日本政府は、沖縄の海兵隊について、対中国抑止力などの架空の議論をつくりあげる。そもそも、中国の外交・安保政策全体のなかで考えても、中国政策というのは幅が広い。日本政府はそのもっともタカ派的な議論を背景に、架空の議論をつくりあげ、力で対抗する。
そこには歴史的経過がある、沖縄の海兵隊の歴史を振り返った分析、とくに若い研究者のそれをつかったところあたりがなかなか新鮮。こうsた若い日との議論も、ちゃんと読んでいたいなあ。
軍事や、安全保障にかかわるものをちゃんと読んでおかないとなあと、反省させられるのだけど。時間がね。なかなか。
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