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2016/05/03

憲法記念講演会 2016年

13083126_1076194012441343_66228024213165823_1076194042441340_489674413 今日は、有明までいかず、こちらです。全国憲法研究会の講演会。第一の目的は石田勇治さん(東京大学教授)の「ヒトラーと現代ドイツ」を聞きに。石田さんは同い年なんだよなあ。おまけに、予備校の同級生(笑い)。いや今日の話もおもしろかったし、精度の抜群。昨年だされた『ヒトラーとナチス・ドイツ』をコンパクトにした話だったけど、そもそも、ナチスは、多数の支持でできたわけではないこと、むしろ、ヒンデンブルグの大統領緊急令を使った政権運営=大統領内閣で、その権力を集中してきたことなどをなどをわかりやすく明快に話をされていく。それが、どのように戦後考えられてきたのかという話も興味深い。いまの日本の民主主義をめぐる音大を考えるうえでもとても大事な話だったと思う。
 後半は、木村草太さん(首都大学東京)の「集団的自衛権の三国志演義―赤壁の戦いから2015年安保法制へ」。うーん、木村さんの仕事のすべてを否定するつもりはないけど。今日の話は、ちょっとね。そもそも、集団的自衛権を三国志にたとえ、魏=集団的自衛権推進派、蜀=集団的自衛権は認めないが個別的自衛権を認める派、呉=個別的自衛権も違憲派としてしまい、主戦場が呉と蜀たたかいとしているところも、赤壁のたたかいを引き合いにだしながら、ちょっとちがうんじゃって突っ込みたくなるけど、いろんな議論の取り上げ方が、ちょっと極端で、その真ん中に、長谷部さんの議論がある感じになっていて。いやはや、どうなっているだろうなあ。なかなか、憲法も、理論的なレベルの問題を扱うのは難しいが、こんな議論をしてしまうと、安倍さんたちを反知性主義って言いにくくなってしまう感じがする。

 終わった後は、結局、憲法ぐるーぷ3人で、若干交流(笑い)。

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