らいは不治にあらず~ハンセン病 隔離に抗(あらが)った医師の記録
昨日のETV特集。ハンセン病の歴史を考えるうえで貴重な話。知らないことが多かった。
ハンセン病患者の隔離を定めた「らい予防法」の廃止から20年がたつ。多くの患者を苦しめた「絶対隔離」という誤った政策。その闇を検証する上で重要な資料が最近見つかった。元京大医学部助教授・小笠原登の日記や書簡である。小笠原は「らい菌は伝染性が弱く治療も可能」との信念から国の隔離政策に異を唱え独自の治療実践を行っていた。なぜ小笠原の説は主流にならなかったのか。発見された文書や関係者の証言を基に検証する。
差別が繰り返され、いまなお、その救済が十分すすんだということが言えないハンセン病。戦前からその隔離政策のあやまりを主張していた医者がいた!
隔離政策 その暴走…。差別。重いテーマだなあ。そ
藤野豊さんが出ていた。実証的な研究者で、何冊か本を読んだし、もっている。藤野さん自身、いろいろ苦労された人みたいだけど…。いろいろね。
だけど、小笠原が、治療の積み重ねのなかで到達した真理にというか、自分の判断を、医師、科学者として、貫いた生き方に頭がさがる。権力への抵抗…。最後まで患者と向き合った。だけど、それでも、小笠原を攻撃し、封じ込めた歴史。そのうえにおこなわれた人権蹂躙。戦後、プロミンがつくられたあとも続けられた隔離。どんどんそれが増加した。それに対し、療養所での隔離を望まない患者に向き合うすごい生きざま。そうじて、メディア(新聞)のはたした否定的な役割も考えさせられる。うーん。
最高裁の特別法廷問題も含め、いまなお問われている問題は多い。あらたな裁判もはじまっている。この主張、生きざまからいまだからこそ学ぶことはあまりにも多いなあ。
Nスぺが、もう見るも無残になっただけに、ETV特集、がんばれ!
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