台湾における「無償教育の漸進的導入」 から 高校教育シンポジウムへ
土曜日は、取材のはしご。午前中は、大学評価学会の:台湾における「無償教育の漸進的導入」-特に高校無償化にかかわって-と題した特別講義。台湾・国立嘉義大学教職センター准教授の林明 煌さんから台湾の学校事情について詳しく聞いた。台湾は2014年から12年間の基本教育という位置づけになっている。9年間は義務教育だが、高校も希望者は入学でき、無償化がすすんでいる。それだけではなく、日本と同じように教育は国家統制的とおもいがちだが、ぜんぜんちがう姿がそこにあって、そうとう衝撃的だった。教師の社会的地位も高く、博士・修士号保有者も多い。教育課程づくりなど、なによりも学校に権限がある。アメリカ的と言えばそうだけど、職業教育はドイツにもにてるし、全体的に、ヨーロッパ的なものも多い。PISAへの意識などもそうだ。なるほどって感じだった。やっぱり、知らないことが多すぎるなあ。
午後からは、遅れて高校シンポジウムに参加。テーマはもちろん「今こそ主権者を育てる高校教育を」。東洋大の林さん、立命宇治の杉浦さんという、総務省・文科省の副教材をつくった人が登壇。実践者として、山口の高校の先生、そして高校生。ボクがいろいろ聞く話では、一方で、なかなかこの問題に向き合えないような、忙しい現場の雰囲気がある。しかし、シンポ参加者の意識は極めて高く、質疑応答は多様だったけど、全体として、何を考えるべきかについての共通に方向みたいなものも感じられた。そういう意味でなかなか面白かった。夜は、飲み会でした。
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