送る言葉
今年も、卒業式の季節。去年は、和光の校長の式辞を紹介した。ことしはやっぱり、自森の新井校長の話だな。
ワイツゼッカーの「荒れ野の40年」という演説の「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも目を覆っていることになります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」を引きながら、戦争を知らない若い人たちへのメッセージとして、次のように続いていますと。
「若い人たちにかつて起ったことの責任はありません。しかし、その後の歴史のなかでそうした出来事から生じてきたことに対しては責任があるのです。」
「ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました。
そして
若い人たちにお願いしたい。
他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
若い人たちは、たがいに敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい。
民主的に選ばれたわれわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい。
と。
誰かに自分を丸投げするのではなく、自分の頭で考え、判断し行動していくこと。そして、学び続けていくこと。このことがワイツゼッカー氏のメッセージに答えることになるのではないか
と問いかけるのです。
さて、去年もう一つ初回した、名寄の青木学長の告辞は、今年が最後。
それがこれ。
最後に残してくれるなあ。
相方が、最後の1年。青木先生のもとで、お世話になったわけで。
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