風の電話~残された人々の声~
昨日のNスぺ。すごかった。
津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町。海を見下ろす高台の庭園に、不思議なたたずまいの電話ボックスがある。その名は「風の電話」。中にあるのは、線のつながっていない黒電話と1冊のノート。亡くなった、あるいは行方不明になった家族や友人ともう一度言葉を交わしたいと願う人々がここで受話器を握り「会話」をする。震災直後、地元の人が「遺族と故人が心を通わせる場が必要」と設置したのが始まり。ノートにはすでに訪れた無数の人の思いが綴られている。東日本大震災からもうすぐ5年。復興が徐々に進んでも、大切な人を失いなかなか前に進めずにいる人たちが数多くいる。口に出すことのできない思いを抱える人たちにとって風の電話は大切な支えになっている。
番組では電話ボックスに密着。そこに通う人たちは、この5年間、どのような日々を生きてきたのか。そして、節目となる年をむかえ、受話器の向こうの大切な人に何を伝えて次の一歩を踏み出すのか。海辺に建つ小さな電話ボックスを通して、被災地に生きる人びとの喪失と再生の5年間を見つめる。
5年たったから言える、5年だからこそ言える、しかし、5年たっても。大切な人を失って、大きなダメージをうけ、いまなお心のなかに傷をかかえながら生きている、必死で生きている人々。その人たちにどう向き合い、どうともに生きていくのかが、ほんとうは復興や再生に必要なことだと痛感させられる。そして、そのことは、そんなに簡単なことでもなければ、簡単に言葉で表現できることでもなさそう。
だけど、見ていてとても感じたことは、いろいろ悩み、自殺を考えながらも、それでも人は、その場で生きていかなければならないし、生きていこうとしているということ。そういう意味で、「ここで生きる」ということの意味も考えさせられた気がする。
ただただいろいろ考えさせられた。
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