教育科学研究会3月集会
昨日は、午後から、教科研の3月集会に。大東文化はやっぱり遠いなあ。テーマは18歳選挙権と主権者教育。
まず、石井拓児さんが、写真のレジュメのテーマで報告。新自由主義の動向とからませながら、いまの政治の現状のなかでの民主主義のありようと主権者教育の話をしていく。けっこうおもしろかったです。ついで、大東学園の三者協議会、そして、滋賀のI先生の、子どもの声を聴く実践。討論はどうなるのかと思ったけど、さすがに学者さんたち。民主主義の現状と最大の問題としての政治参加ということと、主権者教育や子どもたちが安心して言葉を発する問題をからませてなかなかの討論で面白かった。
帰りの電車で、ある研究者とおしゃべり。高学費の問題と税制の問題などを話しておもしろかった。たしかに、日本の高学費は、企業社会おいて形成されてきた。企業福祉と、それを支える税制である。たとえば、企業の教育手当などは、学費が無償になればそのまま必要となくなる。それを企業に拠出すればという構想。たしかに、非正規労働者を企業がふやすのは、企業福祉を削減するためで、すでに相当のお金が企業の懐に…。では、どう企業に拠出させるのか? たとえば、税控除。たしかに、かつての経過からは、学生の子どもがいることが税控除になっていたが、それをなくそうという議論はありうる。しかし、日本のように学生の生活をささえる制度がないもとで、可能か? また、仕事のつけず(つかず)、収入の低い若い家族を抱える家庭も多いなかで、税制の問題も簡単ではない。だけど、そういう社会構想と税構想全体のなかで、さらに問題を考えていかないといけないのは事実だなあ。ボクもいろいろ勉強しないといけないなあ。
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