日韓「合意」と日本の「慰安婦」問題認識 ――忘却のための「解決」は許されない
土曜日は、日韓「合意」と「慰安婦」問題の学習会。重大で、悩ましい問題。
吉見さんの日韓「合意」分析は、やっぱり鋭い。「合意」と河野談話と、14年の市民の「提言」を比較しながら、今回の「合意」を分析し、河野談話からの後退を明らかにする。歴史研究者が読めばそうだよなあ。
だけど、ボク個人の意見としては、政治は、政治アクター間の動きという関係のなかで考えれば、「合意」は、必ずしも安倍さんが、当初、臨んだようなもにではなかったことも、また事実だろう。そういう意味で、押し返したうえでのものであり、「責任を痛感」を口にする限り、誠実な謝罪をすすめるべきであるという意味で、評価するという議論は成り立たないわけではないとは思うところでもある。
だけど、それは国家間の政治の文脈であり、歴史の事実をふまえ、人権を回復するという問題の性格から言えば、研究者のこうした指摘も含め、しっかりした議論は必要だと、やっぱり思うなあ。
鄭栄桓さんの『帝国の慰安婦』批判は、さすがのもので、とっても勉強になった。朴さんの議論は、認識として、秦郁彦さんのものと同じであるという指摘や、彼女はあえて、最右翼の歴史修正主義を批判してみせることで、主流の多くの歴史修正主義を免罪するという構造など。
たしかに植民地主義というものにたいする日本国内での認識、議論の浅さ。そのことを相当、真剣に考えなければいけないし、その点で、この「慰安婦」問題に議論は、くり返し、そういう本質に戻って議論していかないといけないなあと痛感させられるのだ。
相当、おもしろかった。
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