「奨学金の返済が人生縛る」 貧困テーマに討論
東京新聞が2面にこんな記事をのせている。2面にのせるところがおもしろい。
「奨学金の返済が人生縛る」 貧困テーマに討論今夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられる見通しの中、若者が政治を考える場として、市民グループが企画した勉強会が28日、東京都中野区で開かれた。貧困をテーマにしたパネル討論で、高校生や大学生から「進学にも夢にもお金がかかる」「奨学金の返済が人生を縛るのっておかしい」と不安の声が多く上がった。(安藤恭子)
市民ら五十人が集まった勉強会。貧困問題に詳しい弁護士が講師を務め、大学生の半数が奨学金を利用していることや、その大半は返済義務がある貸与型で、卒業後に数百万円の借金を抱える実態を伝えた。
パネリストを務めた都立農芸高定時制一年の山本紗菜(さな)さん(16)は「調理師になりたいけれど、専門学校の学費は何年かかれば返せるのかな、と思うと揺れている」と明かした。
同じくパネリストの専門学校生、佐藤光祈(みつき)さん(19)は「卒業後も正社員になれないケースが多く、同級生も僕も不安。大学に行って学びたい気持ちもあるけれど、進路が定まっていない」と不安を口にした。
勉強会は、杉並や中野の区民でつくる「十八歳からの選挙を学ぶ会」が月一回のペースで開催している。次回は三月二十六日午後一時半から、中野区産業振興センターで開かれる。
若者からは、いまの社会はどのように見えているのだろうか。高学費・奨学金問題に代表されるような経済的困難、しかし将来の不安定。貧困は切実な問題。だけど、政治はやはり遠く、変わらないものなのかと映っているのか?
それだけに、こういう発言の場がたくさんあることが大事。参加と発言。安心して、発言できる場がたくさんあればいのだけれども。
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