首相官邸前で
今日は、国会前では総がかりの辺野古の集会もあったし、T-nsSOWLの集会もあったけど、これに行こうと決めていた。ぞっと考えている、「市民革命」をどう考えるか、などなど。いろいろ考えるヒントをもとめて。
映画は期待を裏切らないもので、面白かった。3・11から二年の官邸前を追うドキュメントだけど、関係者のインタビューと、ネットでの映像で、どのようにあの抗議が立ち上がったのかを追う。多様ななかでも、やむにやまれず声をあげる。それま、いまボクらの前にある社会の姿でもある。たしかに、この5年、声をあげるという点で、社会は大きく変わったのだと思う。
スカイプで小熊さんも登場。辛辣で、ぶっきらぼうだけど、小熊さん、ボクは好きですと。官邸前や、国家前で、少し離れたところから、行動を眺めている小熊さんをよく見かけた。ボクは集会が苦手だから、少し離れたところにいつもいるから、小熊さんをよく見かけた。何度か挨拶をしたことはあるけど、たぶん会話はなりたたないかなあ。
とても冷静、官邸前を小熊さんは見ていた。しかし、当事者としてね。
だけど、ぞっと考えていたこともよくわかった。小熊さんのすごいところは、歴史的視野をもっているというところだろうなあ。だけど、いつも持つ違和感は、そのいまの切り取りが歴史的視野をもっているのだけど、構造の分析が、社会学的なものにとどまっているところ。構造分析の手法のちがいか。だけど、ボクらが、いまをとらえる方法をもち、分析できているとは到底思わないから、いろいろな材料をそろえながら、模索しているのにすぎないのだけど。ただただ、小熊さんからは刺激をもらう。
だけど、もう1つ感じたのは、若者の変化。たしかに変化がおこっている。それをどうとらえるのか。今日のイベントでも、たくさん若者が発言した。それだけで魅力的だ。一方で、どうにもならない困難と制約がある。現実に直面しているのは、絶望的な困難なのだと思う。そして、それに抵抗する文化が生まれている。その文化をどうとらえるのか。ボクにはすぐには理解できないものでもあるのかもしれない。たぶん、社会の変化の節目はきっと、そうなのだと思う。そのときに、ボクらは、どうふるまうべきなのか。どう時代をつくるとりくみに、かかわっていけるのか。
いろいろ刺激をうけながら、宿題ばかりがたまっていくのが、人生なんだろうなあ。
あ、実は、今日、はじめて、KC氏と話した。ネットでのつきあいは、実は、きっとそれなりに、いろんな意味を社会的にはもった感もないではない。意見も、感覚も、違うところも少なくはないのだけどね。はじめて話したというのも面白いなあ。そこからも、たくさん刺激をもらおうとは思うけどね、
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