難民大移動 危機と闘う日本人
今日のNスペ。うーん。
紛争が続くシリアなどから、ヨーロッパに100万人を超える難民が押し寄せている未曽有の事態。この試練に向き合っているのが、難民の保護と支援を専門に行う国際機関・UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)である。90年代に緒方貞子氏がトップを務め、彼女に憧れてこの機関に入った日本人職員やその同僚たちが、事態の改善に走り回っている。
今回、UNHCRの完全密着が許された。ヨーロッパの玄関口となるギリシャでは、命がけで海を渡ってきた難民を若い日本人職員が24時間体制で保護している。隣国シリアから60万人の難民を受け入れ対策に追われるヨルダンでは、4人の日本人職員が難民の「第三国定住」などを進めている。そしてスイスにある本部では、幹部の日本人女性が難民保護の戦略を考え指揮を執っている。番組は、パリ同時テロ事件で複雑化・深刻化した難民問題の最前線を、UNHCR職員の姿を通して、日本人にも身近な形でリアルに伝えるインサイドドキュメントである。
ほんとに、うーん。事態の深刻さ。
人道支援に、現地で取り組む日本人がこのようにいるのは知らなかった。だけど、なぜ、日本人かは、番組の文脈からはもう一つ明らかではない。
この事態をつくり出したものは、複雑。だけど、国際社会が、シリアの問題がさまざまにかかわるが、その思惑はバラバラ。そして、日本政府はやっぱりアメリカ追随。
人道支援は事態の深刻さにはとても無力で。だけど、だからこそ、日本はもっとやることがあるということなのだろうけれども。
うーん。
« 日韓「合意」と日本の「慰安婦」問題認識 ――忘却のための「解決」は許されない | トップページ | アベノミクス「評価せず」50% 本社世論調査 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年(2023.11.23)
- 「チェーサーが終わる日 -在日コリアン 世代を越える葛藤-」(2023.11.18)
- 「個人的な大江健三郎」(2023.11.12)
- 「緑豆の花」 再論(2023.10.22)
- 「砂漠の英雄と百年の悲劇」(2023.10.17)
「平和」カテゴリの記事
- 屋久島沖「オスプレイが墜落した」118番通報 アメリカ軍所属8人搭乗(2023.11.29)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年(2023.11.23)
- 内閣支持率25% 政権復帰後最低 不支持率は最高 朝日世論調査(2023.11.20)
- ガザ市シファ病院は「死の地帯、絶望的」…WHOチームが1時間の視察(2023.11.19)
「政治」カテゴリの記事
- 「新しい資本主義」論と経済安保体制の危険性――岐路に立つ世界・日本・地域(2023.12.02)
- 生活保護費引き下げで国に賠償命令 名古屋高裁 全国初(2023.11.30)
- 屋久島沖「オスプレイが墜落した」118番通報 アメリカ軍所属8人搭乗(2023.11.29)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- 4日前の記事――国の責任、二審も認めず=原発避難訴訟―名古屋高裁(2023.11.26)
「世界」カテゴリの記事
- プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年(2023.11.23)
- ガザ市シファ病院は「死の地帯、絶望的」…WHOチームが1時間の視察(2023.11.19)
- 「『正戦論』『台湾有事』を煽る軍事化にいかにあらがうか~市民と立憲野党の共闘の再構築に向けて~」(2023.11.15)
- 本当の境界線はイスラエルとパレスチナの間にあるのではない(2023.10.28)
- ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピール(2023.10.18)
« 日韓「合意」と日本の「慰安婦」問題認識 ――忘却のための「解決」は許されない | トップページ | アベノミクス「評価せず」50% 本社世論調査 »
コメント