証言ドキュメント 永田町・権力の興亡 “安倍一強” 実像に迫る
なんなんだ、この番組は…。
戦後70年の節目となった2015年、日本政治は「安倍一強」とも呼ばれる状況になっている。その状況は、なぜ、いかにして生まれ、何をもたらそうとしているのか。国論を二分する中で成立し、最大の政治テーマとなった安全保障関連法。その成立に至る与野党攻防の裏側には、どのような戦略と思惑があったのか。一方、法案審議と並行して行われた自民党総裁選では、安倍総理大臣の「無投票再選」をめぐって水面下で激しい駆け引きがあった。そして安保法成立をきっかけに、来年夏の参院選を見据えた野党結集への模索も始まっている。今年の政治をめぐる「攻防・葛藤・決断」のドラマを政治家たちの証言から浮き彫りにするとともに、今後の政治の行方を探る。
この夏に、何が政治に問われていたのかについては、いっさいふれない。そこにこめられた国民・市民の思いも…。平和主義、民主主義、「立憲」主義についての議論はほぼなしかあ。問題の内部文書への言及もまったくなく!
日本の政治報道は政局が好きなのはそうだろうけど、ここまで、小さな政治駆け引きの話に矮小化する。しかも、そういう政治がどういう問題をはらむのかについての、分析も言及も少しだけ。むしろ、力をめぐる、たんなる「ドラマ」にしてしまうんだから。結果として、決められる政治だと、そういう政治を免罪する。自民党の変質への批判も弱く…。菓子の話なていいよもう。鴻池を免罪してどうするんだよ。追い込んだのは国民・市民の声だろう。そんな視点もなく。
うーん。これが日本の政治報道の行き着く先か…。この分厚い政治報道の現状に、どう向き合っていくのか。それが、ことし一番痛感したことでもあろうけど。
最後にふれられていた今後。どう、対抗の動きでインパクトをつくるのか。それは中身でもある。戦争法廃止をはじめとして、やっぱり、分厚い運動をつくるしかないなあ。
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