思いやり予算、実質増へ 米に譲歩 5年で百億円規模
数日前、思いやり予算は現状維持というニュースが流れた。今日の「朝日」は「実質増へ」と報じる。
思いやり予算、実質増へ 米に譲歩 5年で百億円規模(朝日新聞)日米両政府は、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の今後5年間の水準を、これまでの5年間よりも実質増額とする方向だ。日本側は、安全保障関連法の成立で自衛隊の役割が増すことなどを理由に減額を求めてきたが、増額を主張する米側が譲らなかった。
年末に決める来年度予算案に反映させるため、日米が最終調整している。思いやり予算は1978年、円高や米国の財政赤字を背景に、米軍基地で働く従業員の労務費などを肩代わりすることから始まった。日米が結ぶ特別協定の期限が15年度末で切れるため、防衛、外務両省が米政府と交渉し、16年度から5年間の予算規模を協議してきた。
11~15年度の思いやり予算は総額で約9300億円。関係者によると、16年度以降の5年間はそれより100億円規模で増える方向だ。基地内で働く従業員の労務費の増加を入れればさらに膨らむ。ただ、15年度は1899億円と高水準だったため、今後5年間は単年度でみればその水準以下になることもある。
ログイン前の続き日本側は当初、娯楽施設で働く従業員の労務費の廃止などを提案し、年数百億円の減額を要求した。安保関連法が成立し、米軍に対する自衛隊の任務が拡大することも、減額を求める理由の一つだった。
これに対し、米側は外交・安全保障の軸足を中東からアジア太平洋に移すリバランス(再均衡)政策をとり、最新鋭のイージス艦を日本に追加配備することなどの見返りとして、日本に負担増を要求し、交渉は平行線をたどった。合意期限の12月に入り、日本側が「日米関係に水を差してはいけない」(政府関係者)として譲歩する方向となった。
思いやり予算とは別に、沖縄の米海兵隊のグアム移転などを含む米軍再編関連経費(15年度は1426億円)は、16年度が大幅に増える。思いやり予算と合わせた対米軍経費全体は、過去最高水準の今年度(3114億円)を超す見通しだ。……
いうまでもなく、思いやり予算は、条約上も、地位協定上も義務のないもので、日本が思いやりで出す協定を特別にむすんでおこなっているもの。それは「娯楽施設」にまで及んでいる。これだけ、赤字財政を、政府は問題にしているにもかかわらず……。「日米関係に水を差してはいけない」ということで、譲歩する。しかも、さんざん現状維持と宣伝をしながら、実質増だと。国民生活にかかわる分野は、いためつけながら。しかも、沖縄の米海兵隊のグアム移転などを含む米軍再編関連経費、そしてそのももの対米軍経費もふくれあがる。リバランスを口実にする。しかし、そこですすんでいるのは、日米の軍事一体化。その内実は、抑止力では決してなく、世界の各地に米軍とともに自衛隊が出ていくものであることもしっかり議論が必要なのだけれども……。ここに、日本のいまがある。日本の政治の姿があるということなのだけど。
« 高江着陸帯、容認せず 翁長知事、初の見解 | トップページ | 外泊 »
「平和」カテゴリの記事
- 負けられない(2026.09.08)
- 10月号ができています(2026.09.07)
- 日本版海兵隊に迫る〜“有事で潤う”街(2026.09.06)
- 朝鮮人・中国人虐殺(2026.09.03)
- 家族で行きたい戦争ミュージアム(2026.09.02)
「政治」カテゴリの記事
- 負けられない(2026.09.08)
- 10月号ができています(2026.09.07)
- 日本版海兵隊に迫る〜“有事で潤う”街(2026.09.06)
- ニューヨーク市では、公立学校でのAIの利用を1年間、原則禁止(2026.09.05)
- 維新が入閣へ(2026.09.04)
「経済」カテゴリの記事
- 10月号ができています(2026.09.07)
- 日本版海兵隊に迫る〜“有事で潤う”街(2026.09.06)
- ニューヨーク市では、公立学校でのAIの利用を1年間、原則禁止(2026.09.05)
- 社会主義都市ニューヨークの誕生(2026.08.31)
- 学びは誰のもの?―高すぎる学費と高等教育のあり方(2026.08.30)


コメント