少女たちの再出発 ヘイトスピーチを乗り越えて
NHKが、関西熱視線で放映したドキュメントを、再編集して、全国ネットで。昨日見た。
6年前、京都の朝鮮学校の前で行われた「ヘイトスピーチ」。民族差別的な言動で校内にいた小学生たちが傷つけられた。いま中高生となり、前に歩み始めた子どもたちを追う。
「”朝鮮に帰れ、キムチくさいねん”と叫ぶ声。私は学校に通うのが怖くなりました。」6年前のヘイトスピーチに傷つけられた子どもたちは、今どうしているのか?去年、朝鮮学校に向けられたヘイトスピーチは違法とする判決が確定したのを機に、二人の少女が取材に応じた。今も恐怖心が消えない中学2年生。失いかけたアイデンティティを取り戻し、日本の専門学校に進むことを考え始めた高校2年生。少女たちの葛藤と再出発を追う。
初級学校(小学校)のとき、ヘイトスピーチをあびせられた、その恐怖。どんな思いで、その後をすごしたのかをまず考えさせられた。そして、10代の若者になって、そのことと、ふたたび向き合うことが求められるようになる。そこでの、真摯な葛藤に、心を打たれる。
そして、その過程を、大人がどのように支えたのか、考えたのかということを。そこには、在日の戦後抱え続けた、いろいろな葛藤や課題があるわけで、その姿にもほんとうに胸が打たれた。ひるがえって、日本のいまの社会全体の状況はどうなのだろうか? ヘイトスピーチ1つをとっても、どれだけ、向き合えることができているのか。大人として。うーん。
ぜんぜん関係ないけど、尹健次さんの『在日の精神史』も読みたいと思ったなあ。
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