外務省「歴史問題Q&A」から「侵略」「植民地支配」が削除されました
実は、2カ月ぐらい前の記事。タカ派の参議院議員の和田政宗なる人が、「外務省ホームページの歴史問題Q&Aの内容が、大幅に変更されていることをご存じでしょうか?今年8月まで記されていた「侵略」「植民地支配」という文言が削除されました」と書いているのを
しったからだ。
「植民地支配と侵略」言及消える 外務省「歴史問題Q&A」 安倍談話踏まえ更新(朝日新聞)外務省は18日付で、同省ホームページ(HP)から8月にいったん削除した「歴史問題Q&A」の内容を更新し、再掲載した。安倍晋三首相が出した戦後70年談話を踏まえた改訂で、先の大戦に対する認識の説明を簡略化する一方、「将来世代が謝罪を続ける状況を作ってはならない」などの表現を加えた。
同省は首相が談ログイン前の続き話を出した8月14日、突然ページを削除。その後、国会で質問が出ると「談話を踏まえ、現在改訂中です」とのただし書きを掲載。どのように改めるかが注目されていた。安全保障関連法が成立した18日夜から19日未明にかけて、再掲載された。
改訂前は、先の大戦に対する認識について「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」としたうえで、「痛切なる反省と心からのお詫(わ)びの気持ちを常に心に刻み」などと明記していた。
再掲後はアジア諸国への「植民地支配と侵略」には直接言及せず、「これまで戦後50年にはいわゆる『村山談話』、戦後60年にはいわゆる『小泉談話』が出されていますが、それに加え、戦後70年目の節目に談話が閣議決定されました」と、各談話のリンク先を紹介するだけになった。
そのうえでHP上では、「先の大戦における行い」との表現にとどめ、「歴代内閣が表明した反省とお詫びの気持ちを、揺るぎないものとして、引き継いでいく」と、政府の姿勢を示している。
一方で、安倍談話を踏襲する形で「将来の世代が、謝罪を続けねばならないような状況を作ってはなりません。これは今を生きる、現在の世代の責任」という新たな表現を付け加えた。…
これがその外務省の歴史問題Q&Ahttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/qa/
これは、さすがに驚いた。政治によってもたらされる歪みは、相当深刻である。
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