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2015/11/24

朝鮮人強制連行:追悼碑めぐり各地で論争 日韓交流中止に波及も

 数日前の毎日の地方版の記事。うーん。時代の空気というものはここまできているのか。

朝鮮人強制連行:追悼碑めぐり各地で論争 日韓交流中止に波及も /長野(毎日新聞)

 戦時中、朝鮮人が日本に強制連行され働かされたとして、被害の記憶を継承するため設置した追悼碑や説明板が、各地で論争を呼んでいる。奈良県天理市では、飛行場建設のため強制連行があったと記した説明板が批判を受け、市が撤去。その結果、市が韓国側と行ってきた交流事業が中止になるといった影響も出ている。歴史学者からは「ナショナリズムを強調する安倍政権の下、市民レベルでも『歴史修正主義』的な動きが広がっている」と懸念する声も上がる。
 10月9日、天理市役所。韓国の市民団体が、説明板の再設置を求める約1万人分の署名を手に訪れ、「過去回帰の姿は人権、平和に暗い影を投げ掛けている」と懸念を表明した。姉妹都市の韓国・端山市も再設置を要求。この問題を受け、両市は約20年続いた職員の相互派遣を中止とした。
 説明板は1995年度、天理市が旧日本軍の柳本飛行場跡地に設置。朝鮮人の労働者や女性が強制連行されたと解説していた。
 2014年2月以降、「強制連行の根拠はない」などとして撤去を求めるメールや電話が十数件あり、市は同年4月、説明板を撤去。並河健市長は「強制性の点も含め、市の公式見解と解される掲示は適当ではないと判断した」とコメントした。
 こうした事例は天理市だけではない。北海道猿払(さるふつ)村では13年、飛行場建設に動員された朝鮮人被害者を追悼しようと、地元住民と韓国政府機関が村有地に追悼碑建設を計画。だが、村に抗議の電話が相次ぎ、設置に必要な申請がなかったことも判明したため、完成直前に撤去された。
 14年には群馬県が、県立公園にある追悼碑前の行事で政治的発言があったとの理由で、設置許可を更新しないことを決定。反発した市民団体が処分取り消しを求めて提訴した。長野市、大阪府茨木市、福岡県飯塚市でも、強制連行の説明板などをめぐって同様の問題が起きている。
 長崎市では平和公園内にある長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼碑について、地元の保守団体「敷島の風」が撤去を要求した。代表の小川茂樹さん(51)は「米国による原爆なのに、日本から強制連行されたせいで被爆したことになっていて、歴史認識が誤っている」と主張するが、市は撤去しなかった。市の担当者は「特に支障はないと判断した」と話す。…

 記事でも。東京大の外村大教授の「いろいろなケースはあったが、日本の労働力が足りなくなり朝鮮人の意思に反した動員がされたことは各種資料からはっきりしている」というコメントや同志社大の太田修教授の「追悼碑や説明板は、過去の加害、被害の歴史を記憶し、二度と過ちを繰り返さないという約束のために必要だ。自治体は動じずに対応してほしい」とのコメントが紹介されているが、強制連行は歴史的な事実。もちろん、こうした空気を醸成した契機は、政治によるものであることはまちがいないが、それをまずメディアが追随した結果でもあろう。しかし、根底には、戦争責任に対しての戦後政治のありようが反映しているわけだし、その結果、加害を国民的に共有しきれないでいる現実がある。そういうなかで、どのようにこの空気を払拭するような議論を広げていくのかは、ほんとうに大きな課題。相当、よく考えないといけないし、あいまいにしてはいけない。

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コメント

飛行場建設のため強制連行があったと記した説明板が批判を受け、市が撤去。

ということが主訴なのだといったところで、アメリカにしてみれば、戦場では翌日に飛行機が離着陸できる滑走路を作り上げていたことに対して、労働力不足といいながら、強制連行でかき集めておきながら、飛行場建設に、時間をかけてしまったということから、アメリカにはもう負けるに決まっているのだということは、連合艦隊司令長官である山本五十六さんでなくても、誰が見ても明らかなことであるにも関わらず、これをごまかそうとしたというボロを、自ら白状してくれたものだということこそが、キャリアコンサルタントから見た、この日本国に対する本質的な見立てそのものであることくらいのことは、もうバレバレのことであり明らかなことではないのかと見破れば、これもひとえに、当時のアメリカ軍からして、「自己理解、職業理解、マッチング」という特性因子論に基づく職業指導カウンセリングそのものを、アメリカ軍兵士の皆様の人材活用に活かしたにも関わらず、これを自らの都合の良いように勝手に解釈して、これを悪用して、アメリカの言いなりと言っておきながら、自らの権力欲に溺れて、対米従属詐欺に繋がったことに対して、アメリカにしてみれば、「貰えるものは貰っておこう」ということで、生活保護不正受給者の真似をしてきたことが、日米同盟そのものに対する本質的な見立てそのものに繋がっているのではないかということくらいのことは、沖縄県民の皆様や福島県民の皆様にしてみれば、もうお見通しのことであることは、中国外務省やロシア外務省に限ることなく、アメリカ国務省からしても、バレバレのことであることは当たり前のことだということに気づくことで、この気づきというものを、s赤手に取れば、簡単に乗り越えることで、これに気づいていないだけの日本人こそが、自ら、どんどん歴史の闇の中で泣き寝入りして頂くのを、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守っていくことを誇りとして、これを乗り越えていくことにすればよいのではないでしょうか。

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