ヒトラー暗殺、13分の誤算
こちらも見た。ヒトラー暗殺計画というのは、有名な「ワルキューレ」をはじめいくつかあることは知っていた。ヒトラーがいわば全盛期を迎えていた1930年代末にもその計画はあり、そこで有名なのが、このエルザ―の事件だ。ボクは詳しくは知らなかった。映画の題名はずばり、「ELSER/13 MINUTES」。この事件について、ウイキでも、「機械工作の才能が有ったエルザーは、時計仕掛けの時限装置付き爆弾を製作し、約35日間かけてホール内のコンクリート柱をくりぬいて穴を開け、その中に演説時間内に爆発するようセットした爆弾を仕掛け、演説中のヒトラーを爆殺しようとした」「その日は演説を短縮し、予定を早めて9時12分頃にはビアホールから出た。数分後の9時20分、爆弾が爆発し8人が死亡、63人が負傷した。…ヒトラーは情勢の検討と西方攻撃作戦の準備のため、至急ベルリンへ戻る予定だった。11月8日夜は悪天候のため飛行機ではなく、時間のかかる列車でミュンヘンからベルリンへ移動するため、例年より早めに演説を終了し会場から退席する事となり、運良く爆発に巻き込まれなかった」とある。そして、映画でも描かれているように、エルザ―の単独犯で、普通の市民だった。
だけど、ナチへの抵抗という点では、白バラがあまりにも有名だけど、こういう抵抗も数多くあり、そういう歴史が、ちゃんと継承され、共有されている(もちろん、エルザ―が闘士として認められるには戦後時間がかかったようだけど)ことのすごさ。そこは日本とはあまりにも違うなあ。エルザ―の日常と、一方での、エルザ―の主張、そこにある連続性を大事に描く。それを断ち切ろうとするナチの弾圧とともに。その後に、暗殺計画に加わる刑事局長のエピソードも、いろいろ考えさせられるわけであるのだけど。
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