顔のないヒトラーたち
で、昨日は、映画にも行った。これをやっと見に行けた。ほんとは試写会で行く予定だったんだけど。なかなか最近は試写会にも行けない。
だけど、なかなか面白かった。ドイツの「過去の克服」は、実際には60年代にはじまり、それまではナチ党員たちが、支配層のなかにも存在していたことは、石田さんの本で読んでいた。68年のとりくみの前史の一つとなるいわゆるフランクフルト・アウシュビッツ裁判を描いたもの。ドイツの司法で、その国のあやまりを裁くという強い思いと、そのことが引き起こす、自身や自身のまわりを裁くことへの葛藤が描かれる。
見ていて、どうしても、日本のことを考える。アジアの戦後のなかで、日本は加害に向き合わなかった。90年代に入って、被害者が声をあげた。それから20数年。ドイツの「過去の克服」の時間とは同じともいえる。ならば、いまこそ、ほんとうに、ボクらは「過去の克服」をすることが問われているということなのか。そんなことを考えさせられる。(もちろん、ドイツとは同じではない。70年後のいま、克服のありようもいろいろ考える)
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