保護された姉妹、1カ月ぶり入浴 親子が月4万円で生活
中塚さんたちの子どもの貧困の連載がはじまった。もう一人の筆者は、かつてネットカフェ難民を追いかけていたそうだ。ちょっと期待。いろいろ考えたい。
保護された姉妹、1カ月ぶり入浴 親子が月4万円で生活(朝日新聞)6畳ほどの面談室に、すえた臭いが広がった。
2年前の9月。関東地方にあるDV被害者のシェルターの職員は、39歳の母親と7歳の長女、4歳の次女を迎えた。
差し出したオレンジジュースを、姉妹は一気に飲み干した。白とピンクの長袖シャツはあかで灰色に変わり、頭にはシラミがいた。
一家の手荷物は、ランドセルとポリ袋二つ。サイズの合わないシャツ、穴の開いた靴下や下着が、汚れたまま詰め込まれていた。
風呂は約1カ月ぶりだという。翌日から一緒に入り、姉妹の髪をとかし、数百匹のシラミをつぶした。
「お姉ちゃん、もうこれでいじめられなくなるね」。次女がそう言うのを何度も聞いた。
いま、3人は母子生活支援施設で暮らし、自立を模索する。
保護されるまでの暮らしぶりを、母親は振り返って語る。
夫はトラック運転手や倉庫管理など10年で10回以上転職した。年収は200万円前後。家賃や光熱費以外は酒やたばこに消え、自分の事務職の給料などでやりくりしていた。
9年前に長女が生まれてから、「頭が悪い」「ダメな女」などと毎日なじられた。洗濯物がたためない。ご飯を作りながら、子どもに気を配れない。酒が入ると、胸ぐらをつかまれ殴られた。後に分かることだが、母親には二つのことが同時にできない「広汎(こうはん)性発達障害」などがあった。
6年前に次女が生まれた後、「能力不足」との理由で解雇された。次の職が見つからず、家計は悪化。夫の失業で約2年間は生活保護も受けたが、夫が再就職すると打ち切られた。夫は給料を家計に入れず、月約4万円で生活した。長女が小1になったころから電気、ガス、水道のどれかが止まるようになった。…
それでも母は、自分を責め続けていたという。そういう構造が、貧困問題にはある。そして、シェルターから先の人生は描けない。うーん。
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コメント
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この保護された母親と2人の娘さんたちのご家庭と、これを取り巻く様々な要因というものを察すれば、木更津レイプ殺人事件にも繋がりかねないように想定されるし、アメリカにしてみれば、ベトナム戦争で、サイゴン市内の飲み屋や買収宿に出入りしたものの、中国がこれを逆手にとって、大量の麻薬をタダ同然の値段で横流しをして、これに手を出してしまい、麻薬依存症となった夫と、その妻が共依存状態となってしまい、フードスタンプ受給者となってしまったというような環境的要因というものが、キャリアコンサルタントから見た、このご家族事情に対する本質的な見立てそのものではないかと見受けられるのではないかと思わず気づいてしまうことになれば、「母親には二つのことが同時にできない「広汎(こうはん)性発達障害」などがあった。」ということが、この母親に対するキャリアコンサルタントから見た本質的な見立てなのではないかと見受けられるのだとすれば、先ずは、この母親に対しては、自らが精神科医の先生にリファーすることで、精神科医の先生の診断を、この母親が自らの意思で受診して頂くことで、精神科医の先生による診断や見立てに従って、先ずは生活環境の改善に向けて、暖かく見守り、寄り添って生きたいところですね。
これにより、2人の娘さんたちにも、笑顔を取り戻し、学校にも通いながら、収入面については、先ずは生活保護などにより、精神科医に限ることなく、必要な治療費や、通院などに伴う交通費については、税金でまかなうことにすることについては、当たり前のことだし、交通費については、確定申告における所得税の医療費控除というものを一つの参考として情報提供ということであれば、税務署や税理士の先生に聞いて見るのが良いのではないかと考えられますよね。
この母親が、「広汎性発達障害」というものにいたった要因が、仮に職場ストレスによるものかどうかは分かりませんが、
「6年前に次女が生まれた後、「能力不足」との理由で解雇された。」ということであれば、会社都合による解雇ということで雇用保険などの受給資格も得られる可能性というものもあるのではないかと考えられますが、この場合には、社会保険労務士か、労働基準監督署などに聞いて見ないと分かりませんが、医療費関係については、少なくとも生活保護とは別の形での公的な支援というものは遠慮する必要は何処にもないということは間違いありませんね。
「夫はトラック運転手や倉庫管理など10年で10回以上転職した。年収は200万円前後。」ということについては、この夫本人に対する、キャリアコンサルタントから見た見立てであることに変わりありませんが、「9年前に長女が生まれてから、「頭が悪い」「ダメな女」などと毎日なじられた。洗濯物がたためない。ご飯を作りながら、子どもに気を配れない。酒が入ると、胸ぐらをつかまれ殴られた。」ということにも繋がっているのだとするならば、この夫についても、一度、自らの意思で精神科医の診断を受けてみては如何ですか、ということでリファーする必要なあるのではないかと見受けられるものと考えられますよね。
これが、この家族が、今度、どうすれば幸せに暮らして生きたいのか、ということでこれを自立・自律に向けての一つの長期的な目標として共有することで、そのための第一歩として、先ずは精神科医の診断や治療と連携しながら、暖かく見守り、寄り添っていくしかありませんね。
投稿: asa | 2015/10/10 20:23