ガルトゥング博士が来日 60年代に「積極的平和」提唱
今朝は、いろいろ興味深い記事。
ガルトゥング博士が来日 60年代に「積極的平和」提唱(東京新聞)平和学の第一人者で「積極的平和」を提唱したノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士(84)が十九日に来日し、本紙のインタビューに答えた。博士は憲法九条を持つ日本に以前から関心を寄せており、安倍晋三首相が「積極的平和主義」との言葉を繰り返し使っていることに「おそらく安倍首相の言う『積極的平和主義』は日米の軍事的な同盟をベースとしており、日本が米国の戦争を一緒に戦うことになる。私の『積極的平和』と中身は違う」と懸念を示した。
博士は一九六九年の論文で単純に戦争のない状態を「消極的平和」とする一方、貧困や差別などを構造的な暴力ととらえ、これらのない社会状況を「積極的平和(positive peace)」と定義した。博士の定義はその後、世界の平和研究に大きな影響を与え、平和学の確立につながった。日本政府は「積極的平和主義」をproactive contribution to peaceと英語訳している。
福岡市の映画配給会社「ユナイテッドピープル」の社長関根健次さん(39)が、戦後七十年の節目の年に安倍首相が安全保障関連法案の成立を目指していることに危機感を覚え、招いたのに応じて来日した。十九日に東京都港区で開かれた講演会でジャーナリスト田原総一朗さん(81)と対談。二十一日には横浜市での講演会と学生を交えたワークショップに出席する。…
国際的な平和構想について、国際法的な議論の蓄積について、きちんと整理が必要ということで、仕事のうえでも、少し扱ったことはあるが、本格的にはできていないなあ。同時に、日本の「積極的平和主義」の議論についても、批判的な分析をやらなくてはと思っているが、なかかなできずに終わっている。その系譜から見えてくる欺瞞性というものもきっとあるのだろうなっと。
« 教育のつどい 教育課程・教科書分科会 | トップページ | 銃声、群衆が陸自包囲 撃てば戦闘…サマワ駐留隊員恐怖 »
「平和」カテゴリの記事
- 沖縄県民の戦場動員は行政にも責任 関東学院大名誉教授の林博史さん 4月17日発刊の新著で網羅的に解説(2025.04.17)
- トランプ氏、米大50校で「リベラル狩り」 ハーバード反発(2025.04.15)
- 日本学術会議改正法案 現会員56人が修正求める 独立性確保に懸念(2025.04.14)
- 長生炭坑の遺骨収集が山場を迎えている(2025.04.13)
- 「男性だけの家族で『集団自決』は起きていない」 沖縄女性史家・宮城晴美さん調査 犠牲者の8割超が女性や子ども なぜ惨劇は起きたのか(2025.04.10)
「政治」カテゴリの記事
- アスベスト被害の賠償請求権、除斥期間の起点は「労働局の被害認定時」…元労働者側が大阪高裁で逆転勝訴 生活保護費訴訟 2審も違法判断 引き下げ取り消す判決 広島高裁(2025.04.18)
- 沖縄県民の戦場動員は行政にも責任 関東学院大名誉教授の林博史さん 4月17日発刊の新著で網羅的に解説(2025.04.17)
- 一部私大「義務教育のような授業」 財務省が指摘 文科省幹部は異論(2025.04.16)
- トランプ氏、米大50校で「リベラル狩り」 ハーバード反発(2025.04.15)
- 日本学術会議改正法案 現会員56人が修正求める 独立性確保に懸念(2025.04.14)
« 教育のつどい 教育課程・教科書分科会 | トップページ | 銃声、群衆が陸自包囲 撃てば戦闘…サマワ駐留隊員恐怖 »
コメント