きのこ雲の下で 何が起きていたのか
6日のNスペ。これには言葉がでない。すごい。
1945年8月6日、広島で人類史上初めて使用された核兵器。
その年の末までに14万人以上の命を奪ったという数字は残されているが、原爆による熱線、爆風、放射線にさらされた人々がどう逃げまどい、命つき、あるいは、生き延びたのか、その全体像は実際の映像が残されていないために、70年の間正確に把握されてこなかった。
巨大なきのこ雲が上空を覆う中、その下の惨状を記録した写真が、わずか2枚だけ残っている。原爆投下の3時間後、爆心地から2キロのところにある「御幸橋」の上で撮影されたものだ。
被爆70年の今年、NHKは最新の映像技術、最新の科学的知見、生き残った被爆者の証言をもとに、初めて詳細にこの写真に映っているものを分析し、鮮明な立体映像化するプロジェクトを立ち上げた。きのこ雲の下の真実に迫り、映像記録として残すためである。
平均年齢が78歳を超えた被爆者たちは、人生の残り時間を見つめながら、「いまだ “原爆死”の凄惨を伝えきれていない」という思いを強めている。
白黒の写真に映る50人あまりの人々の姿―――取材を進めると2名が健在であることが判明。さらに、その場に居合わせた30名以上の被爆者が見つかった。彼らの証言をもとに写真を最新技術で映像処理していくと、これまでわからなかった多くの事実が浮かび上がってきた。
火傷で皮膚を剥がされた痛みに耐える人たち、うずくまる瀕死の人たち---
皆、爆心地で被爆し、命からがらこの橋にたどり着いていた。写真に映る御幸橋は、まさに「生と死の境界線」。多くの人がこの橋を目指しながら、その途中で命尽きていたのだ。
きのこ雲の下にあった“地獄”。
残された写真が、70年の時を経て語りはじめる。
※フランス公共放送F5との国際共同制作。
原爆投下の直後、何がおこっていたのかを、2枚の写真の映像から再現する。積み重ねられた執念の取材。証言から、その姿が再現されるのだ。原爆の、非人道性を、まざまざと明らかにしてくれる。生きようという姿と、絶望と。くりひろげられる地獄絵。通常では起こりえない…。苦しい。だけど、そこには、人が、人がいたのだ! そのとき、子どもたちにおこったこと…。だけどそこでも切り捨てられる命。核兵器の戦後史にも言及。何も知らなかったなあ。ボクらはそれらのことをしっかり受けとめないといけない。
すごい番組! 核兵器 そして戦争はもってのほか! 70年目に深く心に刻む。
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