学力調査、教員に「圧力」? 教育学者らが教員1044人に調査
学力テストはすっかり学校の日常に組み込まれてしまった感もないわけではないが。しかし、それが、一つの体制として、大きく日本の教育のありようを歪めているということなんだから。そういうことを少し考えさせてくれる調査でもあるのか。
学力調査、教員に「圧力」? 教育学者らが教員1044人に調査(朝日新聞)小学6年と中学3年が対象の「全国学力調査」について、「圧力」を感じている教員は少なくない。有識者が自らまとめた調査結果から、そんな問題を提起している。現場からは成績向上へのプレッシャーに悲鳴もあがる。毎年約60億円をかけ、200万人が参加する一大事業は、そもそも何のためなのか。
■「管理・統制の強化感じる」75%
調査したのは、教育学者やジャーナリストらでつくる「日本の教育を考える10人委員会」(委員長=佐和隆光・滋賀大学長)。昨年12月にインターネット上で公立小中学校の教員1044人にアンケートした。
委員会のメンバーの藤田英典・共栄大教授(教育社会学)は「全国学力調査が始まったことで、学力向上に向けて圧力を感じていると推察される」と話す。
具体的な結果はこうだ。
「近年、『管理・統制』が強化されたと感じるか」という質問に対し、75・5%が「強く感じる」「少し感じる」と回答。複数回答でどのような点に感じるか聞いたところ、このうち65・5%が「学力向上対策」と答えた。
「管理・統制」が強化されたと感じている割合を教員の勤務年数別でみると、「10年以下」が6割程度だったのに対し、「11~20年」では7割を上回った。「31年以上」はほぼ8割。学力調査の開始は8年前。勤続年数が長い層がより圧力の強化を感じていた。
また、昨年度から学力調査の学校別結果を市町村教育委員会が公表できるようになったことには、「賛成」が19・9%、「わからない」が20・1%だったのに対し、「反対」が60・0%を占めた。…
いつのまにかWEBサイトはみつからないのだけど。
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