「止めろ欠陥法」京大でシンポ 安保法案、15日採決
昨日は、京大で大きな集会が開かれた。別に母校愛などあるはずもないが。会場になった部屋は、たぶん試験のときしか、入ったことがない部屋だな(笑い)。
「止めろ欠陥法」京大でシンポ 安保法案、15日採決(京都新聞)集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法案の衆院の特別委員会採決がきょうに迫る中、同法案に反対するシンポジウムが京都大(京都市左京区)で14日に開かれた。緊急の開催にもかかわらず、立ち見が出る約600人の市民が詰めかけた。学者や学生が「法が沈黙する時、独裁が始まる」と、安倍晋三政権の解釈改憲を非難した。
「安全保障関連法案に反対する学者の会」と関西の学生らでつくる「SEALDs(シールズ)関西」が主催した。シンポでは、京都大の山室信一教授と歌人で京都産業大の永田和宏教授、シールズの神戸大院生塩田潤さん(24)らが登壇した。
山室教授は関連10法案の分厚い束を手にし、衆院法制局で勤務した経験から「審議時間は110時間を超えたというが、100時間程度では無理だ」と指摘した。「法律の規定はどのようにでも読め、安倍晋三首相や閣僚の答弁もどんどん変わっている」と曖昧さや歯止めのなさを批判した。
また、「重要施設の警備をする治安維持任務の方が戦闘より(テロなどの恐れがあり)困難で危険」「後方支援は国際法上は武力行使」と問題点を挙げ、「法律そのものが大きな欠陥を持っている」と述べた。
永田教授は政治による言論の抑圧や市民の萎縮などを危ぐし、「言葉がわれわれから奪われようとしている」と話した。
学生を代表して塩田さんは「憲法も世論も無視して突き進む政権に一方で怒り、一方で恐怖を感じる」とした上で、「一人一人が個人としておかしいと言わなければいけない。それが安保法案を止め、暴走政治を止めることになると思う。一緒に頑張っていきましょう」と訴えた。
ここまで、研究者を怒らしたことはない。それほど、各地で研究者のとりくみが広がっている。各地で!
それが、これからの後半のたたかいに、どんな意味をもってくるか。なども、ちょっと考えてみる。
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