憲法学者への反論文書、自民が作成し議員に配布
うーん、赤っ恥だと思うけど。
憲法学者への反論文書、自民が作成し議員に配布(読売新聞)自民党は、安全保障関連法案に関し、先の衆院憲法審査会で憲法学者が「違憲」と断じたことに反論する文書を作成し、党所属国会議員に配布した。
文書は7日に実施した一斉街頭演説向けに党政務調査会がまとめた。「憲法判断の最高の権威は最高裁」と明記した上で、自国の存立を全うするために必要な自衛措置を容認した1959年の最高裁の砂川事件判決に触れ、「集団的自衛権の行使は憲法に反するものではない」と強調した。
さらに「国民の命と日本の平和を守るための安全保障政策に責任を持つべきなのは政治家だ」との認識を明示した。
これ、読んでみたいもの。だれかくださいな。だけど、記事を読む限り、最高裁が憲法判断の最高の権威というが、最高裁は事後的。つまりこの問題での判断があるわけではない。しかし、それでも、砂川判決を持ち出すわけだけど、これが集団的自衛権の判断というのは、どう考えても無理がある。安倍さんもドイツでこの点を強調したようだけど、そんな判断をしたなどと考えている人など、ほかに誰ばいるのだろうか。たぶん、そのうち、憲法学者のアンケートなどが出てきそうだけど、よほど政府よりの御用学者以外はありえない話でしょう。となると、残るは、責任は政治家だと。だけど、それは言い換えると、俺の言うことをきけということでしょう。これほど、民主主義やいわゆる「立憲主義」をふみにじるものはないわけで。
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