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2015/06/14

沖縄戦 全記録

 今日のNスペ。衝撃的。

Img_01_3 70年経った今も続々と見つかる物言わぬ遺骨。太平洋戦争中、地上戦としては最大の民間人犠牲者を数えた「沖縄戦」。なぜ、9万人超もの住民の命が奪われるに至ったのかー。 NHKは、これまで明らかになっていなかった沖縄戦の全体像を、新たに発掘した軍関係の資料や戦死者の記録などに基づき専門家と分析。どこでどれだけの犠牲が出たのか、沖縄戦の記録を詳細にデータ化し、全貌を明らかにした。そこから見えてきたのは、日米両軍の「軍事的決断」がもたらした、あまりにも重い結果である。
 日本軍は沖縄戦を、本土進攻までの“時間稼ぎ”と考えていた。しかし戦争も末期、兵力不足は深刻で、女性や子どもまでも戦場に動員。軍民が“一体”となった状態で持久戦を行った結果、住民の犠牲が激増していた。一方、沖縄戦を短期間で決着させようとしていたアメリカ軍。住民の犠牲を極力避ける方針を掲げていたにもかかわらず、実際に戦闘が始まると、ゲリラ的戦いを繰り広げる日本軍に手を焼き、攻撃は無差別に。地形が変わるほどの砲弾の雨を降らせ、日本兵と住民が混在する洞窟を焼き尽くすなど、戦いは凄惨なものになっていった。
 番組では米軍が撮影した膨大な未公開フィルムと1000本にのぼる住民たちの生々しい証言テープ、「映像と音声」で沖縄戦を再構築しながら、日米の兵士たちを狂気へと追い込み、南の島を悲劇の戦場に変えた“軍民一体”の地上戦の実態に迫る。

 日本の、軍官民共生共死の一体化がもたらしたもの、凄まじい沖縄の戦闘。それがやがて、米軍の多大な被害のうえに、焼き尽くす、鉄の暴風と化していくさまがあきらかにされる。沖縄戦とはどういうものであったのか、その一端がしめされる。住民犠牲のむごたらしい地上戦。
 ただ、番組は、アメリカ側の残された記録と、日本にある戦死者の統計がつくられている。そこでは、日本軍がどのような行動をとったのかは、細かくはしめされない。ましてや日本の国と軍上層の動向は、大きな指摘があるのみである。
 そこから、十分に語られる沖縄戦の様相や性格という面とともに、ともすれば、戦争一般のむごたらしさに解消されかねない面も見える。もちろん後者も貴重な指摘ではあるのだけど。十分に見える側面から、さらに沖縄戦を語り継ぐことが大事だと感じながら、心をふるわせながらみた。
 いずれにしても、この酷い戦争がもたらした傷はいまも続く。同時に、それが凄惨なものであっただけに、ある種の沖縄の戦後を規定したと言う面にも。同時に、ボクはやっぱり、日本の戦争というものを問いかけたいとも思った次第でもあるのだけど。

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