陸軍登戸研究所
明治大学の生田キャンパスは、もともと陸軍科学研究所生田実験場があった場所。ボクはいまから30年前、そこの近くに住んでいた。だけど、何も知らなかった。その数年後に、法政二高の高校生たちが、この登戸研究所について調査をはじめたのを知った。それから、仕事でも企画化したこともある。5年前、明治大学平和教育登戸研究所資料館が出来たときから、一度は来てみたいと思っていた。だけど、なかなかこれずにいた。しかし、今日。仕事上の別の思惑もあって(笑い)、思い切ってやってきた。山田所長による解説の見学会。なにしろ、この研究所の中心になってきた渡辺さんは、ずっと仕事でもお世話になっていただし、斉藤さんはFB友だちだし。そうか、斉藤さんは法政二高出身かあって。
この研究所の規模におどろいた。そして、そこで研究されていた内容についても。風船爆弾って、こんなに緻密で、すごいものだったのかというのも驚く。細菌兵器や毒ガスなどのすごさ。これも、おどろく。そして、そこで優先されていたものが、ものすごく攻撃的で、かつ、残虐だったこと。そこに当時の科学技術が動員されていたことも、軍事と科学の関係を考えるうえでものすごく、いろいろな材料を提供してくれている。そして、偽札づくりの規模も。これらが、最後まで執拗に、本土決戦にそなえて、さまざまに追及されていたこと。日本の戦争というものと、日本軍というものについても、いろいろ考えさせてくれたのもよかった。
もちろん、別の思惑もすすめましたけど。
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コメント
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今でこそ、「そこで研究されていた内容についても。風船爆弾って、こんなに緻密で、すごいものだったのかというのも驚く。細菌兵器や毒ガスなどのすごさ。これも、おどろく。そして、そこで優先されていたものが、ものすごく攻撃的で、かつ、残虐だったこと。そこに当時の科学技術が動員されていたことも、軍事と科学の関係を考えるうえでものすごく、いろいろな材料を提供してくれている。そして、偽札づくりの規模も。これらが、最後まで執拗に、本土決戦にそなえて、さまざまに追及されていたこと。日本の戦争というものと、日本軍というものについても、いろいろ考えさせてくれたのもよかった。」
ということからして、これが中国や韓国にしてみれば、南京大虐殺や大日本帝国軍性奴隷問題などの事実を裏付けるものであるとするならば、こうした研究施設等も、戦前の日本が仕出かした前科を裏付ける動かぬ証拠にもなることは言うまでもありませんが、自分が子供の頃であれば、戦時中に火薬を製造する工場があった跡地に、戦後には、学校が建てられて、夏になると良く怪談話なんかの話題になったりなんていうこともありましたね。
怪談話とか心霊スポット等、こうしたオカルト関係については、「触らぬ神に祟りなし」という諺もあるとおり、あまり興味半分で、いたずらしたりとか肝試しとか遊び半分で見に行くようなこと自体は宜しくないことは当然のことで、自分自身も、特に興味半分ながら聞き流したりする程度のことでしたが、しかしながらこのような施設があったという事実こそ、戦時中の日本が残した貴重な歴史遺産でもあるということは間違いないのではないかということも、一つの真実として見破れば、他にも地方によっては、こうした施設が現存しているのであるならば、特攻隊資料館や戦争博物館なども含めて、靖国神社の遊就館と共に、そっと静かに大切に保存して行く様にすることもまた大切なことではないかとつくづく感じますね。
投稿: asa | 2015/05/17 13:33