原発事故・避難者アンケート―何が福島の人々を苦しめているのか―
今日のハートネットTV、いろいろ考えさせられた。
福島第一原発の事故から4年が過ぎた今も、避難生活を余儀なくされている12万人の人々。NHKでは大学と共同で、避難者1万6000人にアンケート調査を実施。住まい、経済状況、帰還の意向、心身の健康状態など、100項目にわたって現状を尋ねました。その結果、実に4割を超える人々がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えている恐れがあることが判明。背景には、前例のない長期避難や経済的困窮、人間関係の悪化などがあることがみえてきました。何が福島の人々の心を追い詰めているのか、今後どのような支援や政策が求められるのか、考えてゆきます。
国から避難指示が出ている地域だけではなく、いわゆる自主避難の人たちにもPTSDの可能性が高いという。避難指示の地域の絶望だけではなく、それ以外の地域の不安、危惧、迷いなどがすべてストレスとして重なって覆い尽くす。それなのに、指示は安易に解除される。先の見通しも、廃炉の見通しも、定かではなく。その人たちの声をていねいに聞くいい番組。ほんとうに、こころの底から怒りがわく。なぜ、十分な、一人一人の選択を支えるような支援がなされないのかと。
だけど、それでも、福島を棄てようとする国を告発しないのがNHK。もちろん、制作者も、出演者も、それを言外に伝えているのだけれども。
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