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2015/05/18

大阪都構想否決:落胆隠せない官邸 安保法案審議に影響

 住民投票から一日。今日のメディアの報じ方がちょっとねえ。あまりにも橋下さんに対して同情的。とくに朝日新聞。あたかも、橋下さんが勝つことを予定していたのではと思えてくるのだけど。

大阪都構想否決:落胆隠せない官邸 安保法案審議に影響(毎日新聞)

 「大阪都構想」の否決から一夜明けた18日、橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)の勝利を期待していた首相官邸サイドは「最終的に決定するのは大阪市民」(菅義偉官房長官)と平静を装った。しかし、26日にも審議入りする安全保障関連法案で修正協議を通じて維新を取り込み、野党分断を図る狙いもあっただけに、維新の失墜に落胆は隠せない。
 これまで橋下氏を援護射撃してきた菅氏は、18日の会見でも「二重行政の解消と無駄をなくすことは必要だと言ってきた」と指摘。橋下氏の引退表明についても「橋下徹という政治家らしい会見だった」と親近感を隠さなかった。
 民主が安保関連法案への反対姿勢を明確にするなか、維新は修正協議に応じる姿勢を見せていた。しかし、次期代表に有力となっている松野頼久幹事長は民主との連携を重視する立場だ。維新が民主と足並みをそろえて安保関連法案に反対すれば、野党分断を狙う政権側のもくろみは崩れる。
 一方、府連が否決に全力を挙げた自民党側は複雑だ。大阪に近い京都選出の谷垣禎一幹事長や、和歌山選出の二階俊博総務会長は冷ややかで、橋下氏を巡る官邸と自民党幹部の距離感も改めて浮かんだ。
 官邸との食い違いを懸念する谷垣氏は、表向きは都構想への批判は避けてきた。しかし、府連幹部に都構想を「羊頭狗肉(くにく)」と語るなど本音では否定的だ。18日の会見でも、「『維新旋風』は一時は相当な猛威をふるい、関西の議員には極めて複雑な感情が維新にある」と指摘した。…

 それに、報道はものすごい単純化がおこなわれている。たとえば南北問題という捉え方。たしかに経済的な困難を抱えた地域で反対が勝利しているけど、だいたいのところが勝っても負けても僅差だ。実は、グラデーションがかかった分布なのだ。南の地域はそういう傾向がやや強いにすぎない。それに、そこから、世代間問題にすりかえられている。高齢者による反対だと。だけど、ほんとうにそうか? 若者の賛成票の多さというのは、あくまでの出口調査。いわば行った人の分布にすぎない。世代ごとの投票率のあきらかでない。つまり、若い人のなかで、賛成した人たちのかたまりがあるということを語っているにすぎない。よく考えれば、これは、新自由主義を支持する、一定の若者層がいるということに過ぎないのではないのか?むしろ、若者一般は投票率が低いし、そもそも府市政とは距離がある。経済的に困難を抱えている人ほど、いろいろ考えて投票所に足を運ぶ余裕もない。だけど、賛成などはしていない。むしろそこには広範に、賛成ではない人がいるということも考えられるわけで、結果として、それが今回の否決を生み出したのかもしれないわけだし。少なくとも、世代間の対立をあおる議論は絶対に、慎重な検討が必要だ。むしろ、少なくとも、これだけの情報操作がかけられたなかで、賛成した人が少なかったこと、しっかり投票所に行って、反対票を投じた人が多かったこと、そのことに価値があると思うのだけど。

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