もじれる社会─戦後日本型循環モデルを超えて
最初に反省から。当面の仕事で求められているわけではない本というのは、どうしても、ちょっと空いたときに読むということになる。たとえばお風呂のなかでとか(笑)。そうすると、読むのが、飛び飛びになる。たぶん、読み始めて数カ月。となると、この年では、以前に読んだ部分はもう忘れている。そういう読み方になってしまったことが、ちょっと悔やまれる。
なぜなら、ものすごく大事なことが書いてあるという感覚だけが残っているから。この本田さんというのは、とっても頭のいい人で、そのときどきの議論には舌をまく。かなり、網羅的に彼女の関心をフォローした新書であると思うけど、以前からの議論をさらに発展させている。若者の仕事と教育の関係や、やりがいということをどうとらえるのかなど。かつては否定的に議論していたやりがいという問題を、むしろそこに注目しながらその先を考える。普通高校における職業教育の問題など、高校教育の出発を考えたとき、ものすごく大きな問題提起でもあるはず。ちゃんと、メモをとっておいたほうがいいなあと思えるような議論がたくさんあるのだけど、そういう大事なことがあったということだけを覚えていて、中身を忘れてしまう悲しさ。
もちろんハイパーメルトクラシ―の問題や、「戦後日本型循環モデル」、母親・家族への圧力の問題など、これまでの大事な本田さんの議論もおさらいもできるし。
いずれにしろ、ボク自身の読書の仕方を考えないとダメだなあとも強く思うのだけど。
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