作業停止指示の無効申し立て=政府、沖縄知事に対抗-辺野古移設
法的な手続きの段階に入ると、法的措置をお互いがすすめるということになるということは、当初から予想されたこと。いよいよそれが本格化する。
作業停止指示の無効申し立て=政府、沖縄知事に対抗-辺野古移設(時事通信)政府は24日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に向けた海底ボーリング調査を続行した。翁長雄志知事が移設作業を停止するよう指示したことをめぐり、関連法を所管する林芳正農林水産相に、取り消しを求める審査請求などを行って対抗。菅義偉官房長官は記者会見で、知事の指示について「違法性が重大かつ明白で、無効なものだ」と非難した。
沖縄県は、前知事が出した岩礁破砕許可の取り消しや、工事差し止め訴訟で抵抗する構え。翁長知事は記者団に「作業継続という結果は大変遺憾だ。指示を真摯(しんし)に捉え、適切に対応してもらいたい」と政府の姿勢を批判した。移設をめぐる政府と県の対立は一層深まった。
24日の参院外交防衛委員会では、中谷元防衛相が「沖縄県知事の指示は無効であり、現在行っている作業を中断する理由とはならない」と表明。防衛省沖縄防衛局は同日、政府側の作業には法令上の問題がないとする文書を沖縄県に提出した。
防衛局はこの中で、沖縄側が問題にする辺野古沖への大型コンクリート製ブロック投下について、(1)地殻そのものを変化させる行為ではなく、岩礁破砕に当たらない(2)県の岩礁破砕許可の対象外(3)沖縄県内で国を事業者として行われた他の工事でも許可手続きの対象外-などと説明した。
沖縄防衛局は同日、行政不服審査法に基づき、知事の指示の取り消しを求める審査請求と、審査請求裁決までの間は指示の効力停止を求めた申し立てを農水相に行った。仮に沖縄県が岩礁破砕許可を取り消した場合、政府は「取り消し無効」を確認する行政訴訟に踏み切ることも検討する。 …
だからこそ、知事はかなり慎重にことをすすめてきたのだと思う。
だけど、政府のやることは恫喝・威嚇以外なにものでもない。今日も、辺野古沿岸部で埋め立てに向けた海底ボーリング調査を続けた。知事が昨日、海底作業の全面停止を指示したことを無視した形。あくまでもすすめる。そのために法的措置をとると。
「腹は決まっている」というのは、これをみこしてあくまでもたたかうという思いを込めたものなのだと思う。重大な事態が続く。
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