藁の楯
仕事の気分転換に、なんとなく見ていた。木内一裕が2004年に書いた警察小説を、2013年に映画化したもの。物語は、経済界の大物・蜷川隆興の孫娘が、清丸国秀によって殺害された。逃亡中の清丸を殺すことを依頼する全国紙の全面広告が、「清丸を殺した者に懸賞金10億円を出す」。潜伏していた清丸は、恐れをなして警察に出頭。警察庁の上層部は、福岡から東京への清丸移送に厳重なSPをつける。清丸本人と対面、護送が始まるが…。荒唐無稽の物語であるはずだけど、いまの時代になると、何となくリアリティも感じられる。それだけ、まあ、いまが病んだ社会なんだなあって思う。その今の病み方をいろいろ考える。藁の楯というタイトルに込められたむなしさと無力感。だけど、そんな病んだ時代だからこそ、ラストに込められたように、人はつながって生きていくしかないということか。なんともなあ。
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