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2015/03/17

戦争協力示す3か条 真宗大谷派が額展示

 これはなかなか興味深い記事。

戦争協力示す3か条 真宗大谷派が額展示(読売新聞)

 「報恩の至誠を以もって国家に尽くす」――。浄土真宗の真宗大谷派が1937年4月、末寺や門徒に対して、今後、守り、実践すべき3か条の教義として発布した「同朋箴規どうぼうしんき」の額が、岐阜県養老町の同派寺院で見つかった。発布されたのは日中戦争が始まる3か月前。仏教各派が国家主義に染まり、報国意識の高揚や大陸布教など戦争協力を強めていく中、同派が残した足跡の一つ。額は18日から、名古屋市中区橘の同派名古屋別院(東別院)で開催される第26回平和展で特別展示される。
 「同朋箴規」が見つかったのは養老町栗笠の専了寺=玉井学住職(70)=。「報恩至誠」を含め、宗報で告知された「己を捨てて無碍むげの大道に帰す」などの3か条が墨書されている。解説付きで額装されており、戦前から本堂の壁に掛けられてきたらしい。
 同派名古屋教区教化センターでは毎年、戦争に協力した同派の歴史を示す資料を集めて展示し、反省と平和への誓いとしている。その中で、「同朋箴規」の関連資料を探し、「箴規」宣伝歌のレコードなどが発掘されたものの、「箴規」そのものが信者の目に触れるように加工されたものは見つかっていなかった。今回、岐阜県内の関係者から寄せられた情報により額が見つかり、平和展のために借り受けた。
 同センター研究員で同展担当の新野和暢さん(39)は「仏教各派とともに大谷派が皇道仏教に陥っていた時代の産物。宗祖・親鸞の言葉の本来の意味が改変されており、当時の歴史を知る貴重な史料だ」と語る。…

 真宗大谷派は、戦争協力の過去を反省し、「不戦決議」を1995年にあげ、独自の平和のための取り組みをさまざまやっている。その動向は結構、興味深い。

 この同朋箴規については、同派の高僧であった河崎顕了みずからが戦前に
『真宗教徒の信条 : 同朋箴規の使命』だとか、
『同朋箴規と其の使命 : 当面せる各種重要問題の解決』という解説書を出している。

 結局、大谷派は、 「満州事変」下の1937(昭和12)年4月14日、 「同朋箴規」を発表した。これは三か条あり、 「己を捨てて無碍の大道に帰す」 「人生を正しく見て禍福に惑わず」 「報恩の至誠を以て国家に尽す」である。その三番目が、戦争協力を指していた。
 いろいろ、こういう問題も勉強してみたいものだなあ。

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