東京大空襲70年の祈り 孤児の悲惨さ語り続け
3月10日は、やっぱり特別の日。
東京大空襲70年の祈り 孤児の悲惨さ語り続け(東京新聞)独りぼっちになったつらさ、親戚宅を転々とするわびしさ。生は死よりもつらいとさえ思っていた。東京大空襲で孤児となった埼玉県蕨(わらび)市の金田茉莉(まり)さん(79)は、過酷な経験を振り返り、悲惨な出来事を語り継ぐことの意味をかみしめている。「戦争は何の罪もない民間人の命を絶ち、多くの孤児も生み出した。いかに残酷か気付いてほしい」と語る。
当時九歳の金田さんは空襲のあった日、宮城県の学童疎開先から東京・浅草に戻り、焼け野原に立ち尽くした。母、姉、妹の三人を失った。父は既に病死しており、一人きりになった。
九人の大家族の親戚に預けられた時は、朝から晩まで家事に追われた。「野良犬」となじられたことも。大きな瞳が特徴の少女は「腐った魚のような目」と友人に言われるほど人相が変わった。結婚して子どもを授かるまで、母の元へ行きたいと何度も思った。
五十一歳の時、自らの歩みを記した本を出版すると他の孤児たちとつながりができた。飢え、親戚からの虐待、就職や結婚での差別…。「つらすぎて、ずっと話せなかった」「みじめで思い出したくなかった」。重い口を開いてくれた孤児たちの声を再び本にまとめた。
「伝えなければ、なかったことにされてしまう」。二度と戦争孤児を出したくないとの痛切な思いがある。いま「戦争孤児の会」世話人代表を務める。
講演などを通じて戦争について語り続ける金田さんは「集団的自衛権行使が容認され、戦争をできる状況がつくられつつある」と心配する。「戦時中の治安維持法を思わせる特定秘密保護法も施行された。国民が物を言えないような状態になると、誰も戦争を止められない」と危機感を訴えた。
空襲のことなどそんなに詳しかったわけではない。
考えるようになったきっかけは、やっぱりドイツと日本の違いを考えるようになってからか。石田さんと話をするようになってからかなあ。
最初は、荒井先生にいろいろ空襲のことについて、教わった。あと、前田先生。被害者のたたかいは、主には、写真家の鈴木さんとの仕事かなあ。もちろん早乙女さんにも話をお聞きしたし、東京大空襲・戦災資料センターの山辺さんにもお世話になった。そして、最近は大前弁護士の空襲法。
「受任論」とのたたかいがやっぱり大きな課題だったし、いまでもそうだ。それは、結局、戦争と人権をどう考えるのか。この問題の解決なしに、戦後社会は、戦前の反省のもとに、人権が尊重される社会になったとはいえないという課題でもある。だからこそ、それは、加害の責任にもつながり、世界にひらかれた普遍的な課題であるということ。
今年も、たくさんの映像資料が出されている。ほとんど見られてないけど、いろいろ録画した。時間をみつけてみなくっちゃなあ。
こんなイベントもあります。
東京大空襲から70年 慰霊と継承の地を歩く
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