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2015/03/04

東京難民

1 うーん。どういう感想をもてばいいのか。最初は、突然、大学を除籍になり、家も失って、ネットカフェ難民になるところからはじまる。そして騙されてホストクラブのホストに。ここまでは暗い。だけど、佐々部さんはやっぱり優しいから、ここから話が変わってくる。逃げ出して飯場の土方に。そして、ホームレスに。佐々部さんのやさしさが、登場人物に投影されてくる。
 ストーリーは、一面ではリアル。たしかに、どこにでもありそうな困難でもある。暴力や貧困ビジネスが近くにある。そのリアルさを佐々部さんは見せたかったのだと、そう思う。希望の語りづらさ。だけど、本当の困難は、もっと複雑で厄介だ。多くの場合は、困難になっていく過程の中で、さまざまな問題(病気など)をさらに抱え込むことになる。そのあたりは、うーん、リアルでない。
 では、それでも希望は、どこに。昨日、書いた「鉄くず拾いの物語」の貧困とちがって、現在の貧困は、孤立化しているのが特徴でもあろうか。明るく、人を信じようとする主人公の姿はそういう意味では、ちょっと特殊で、そこに希望を見ることはできないと思う。ならば、「どこに、終わってはいない」。そこが描けているわけではないのだけど。

 この2つは参考に。
貧困ツーリズム『東京難民』で語られたものと語られなかったもの 大西連×丸山里美×荻上チキ
どこにでもいそうな大学生が転落していく  映画「東京難民」が描く若者の貧困のリアル みわよしこ

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