【解答乱麻 特別編】対談・下村博文文科相×松浦正人教育再生首長会議会長 「学校は地域再生に不可欠」「子供の志どう育てるか」
数日前の産経のWEB版に載っていた記事。
【解答乱麻 特別編】対談・下村博文文科相×松浦正人教育再生首長会議会長 「学校は地域再生に不可欠」「子供の志どう育てるか」 (産経新聞)今回は教育欄「解答乱麻」の特別編。4月からの新教育委員会制度では首長の権限が強化され、教育現場での役割がより重要視されている。教育再生を掲げる下村博文・文部科学相と、「教育再生首長会議」会長を務める松浦正人・山口県防府市長が対談し、松下村塾から親学まで、教育にかける思いを語った。
◇
--教育再生における首長の役割は
下村 教育再生首長会議を作ってもらって大変ありがたいですね。いま「私たちの道徳」という教材を小中学生に配布していますが、あまり使われていません。昨年、文科省が調査したところ、90%以上の学校が使用しているという回答でしたが、一方で保護者に伺ったところ、25%の学校でしか使用していないという結果になりました。1学期で1度でも使ったら学校は使用したという報告をしていると考えられ、保護者の報告によると、実際に家に持ち帰らせている学校は15%しかないのです。
使用は現場の自由裁量なので理由はさまざまです。教育現場は道徳について国から強制される、国から意向があれば従いたくないという気持ちが働く。道徳自体にも同様の反発心があり、浸透しないということがあるのだと思います。しかし、この教材は人が人として生きるための当たり前のことが書いてあるだけです。いま当たり前のことが当たり前に子供たちが教わっていないことが問題なのです。
4月から戦後、初めて改革された新教育委員会制度が始まります。教育再生は一人一人の国民が人として生きるための当たり前のことを教育の中に取り入れていこうというものです。その中で志を持っている首長連合が国と足並みをそろえて教育再生の歩を進めることは非常に期待が大きい。…
「極右」勢力とも言える、歴史修正と改憲をねらう勢力が、現在の政府・自民党の中枢を握っているわけだけど、その中心にすわる日本会議の地方での動きが活発。地方の支部もどんどんふえている。県議レベルで、地方議員連盟に所属する議員も多い。6割が所属しているというところもある。
同時に、首長に転出していくケースも増えていて、首長のなかで、そういう思想をもっている人も増えている。そうした首長が集まっているのが、教育再生首長会議とも言えるのだろうし、その会員もふえていて、その数は記事によると80以上とも。
今年は教科書の採択戦もあるだけに、そうとうしっかり見ていかないといけない動向。
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