内側から見たテレビ やらせ・捏造・情報操作の構造
敬愛する水島さんの本をやっと読んだ。すごく面白かった。だけど、後で言う引っかかりが読後感としてはある。だけどだけど、それは、どこまで自覚してのことかはわからないけど、ある意味で意図したもの。政治的な立場や、考え方の違いを超えて、視聴者も、テレビにたずさわる人間も感じている違和感を、可視化し、つなぎあわせ、共有化しようというもの。そのぐらいいまのテレビは、人権というもの、大切なものを見失ってつくられ、大切なことが報道されない、そして、やらせやねつ造、情報操作が繰り返される。いったい現場で何がおこっているのか、どうして現場でそんなことがおこるのか、作り手の立場で明らかにしてくれる。表だった介入もあるが、それ以上にすすむ現場の退廃にみずからが落ち込んでいく。違和感の正体を示してくれるのだ。
だけど、なぜそうなるのか。その構造には、せまってくれないもどかしさを感じるのも事実。ほんとにもどかしい。だけど、水島さんはそんなことより、違和感の掘り下げを共有することこそが、テレビの明日への希望をつくるというのだと思う。その意図はほんとうによくわかるのだ。
« ラヂオの時間 | トップページ | 日本人人質:首相、支援継続を強調 「演説」危険性問われ »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 自民党総裁選への「現職」不出馬、菅義偉・前首相に続き2代連続…鈴木善幸氏や海部俊樹氏の例も(2024.08.14)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
- 「奥能登に生きる〜2つの過疎の町と震災〜」(2024.07.21)
「読書」カテゴリの記事
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
- 木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」(2024.08.15)
- 9月号ができています(2024.08.12)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
「政治」カテゴリの記事
- 「日米軍事同盟・「戦争する国」づくりの新段階」 日米の統制の一体化などなど(2024.09.14)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
「経済」カテゴリの記事
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
- 河野大臣「自由に働き方を決められる制度が大事」 希望者には“勤務時間の上限廃止”も 働き方の規制緩和を表明(2024.09.05)
- 小1の不登校が2年で倍増 「幼・保・小」の連携で対応(2024.09.01)
コメント