日本海大海戦
昨日、仕事をしながらチラチラ眺めていた。69年の映画だから、たぶんみたことはないはずだな。東宝の独特のスペクタクルというか。映画的には、特撮は注目される。円谷さんの最後の映画だそうだけど、なるほど、いまでも見せられる。
史実的には、どうか。最近では、戦争に消極的で、平和主義者扱いされる伊藤博文なども含め、当初から、戦争に前のめりだった姿が描かれているのは、興味深い。当時は、そういう歴史のすり替えよりも、どーんと、満州や朝鮮をロシアにとられたら、日本が危ない論だけで勝負って感じ。軍事史的には、たぶん軍の歴史の描き方がそのまま再現され、ロシアの好戦性が戦争に向かうことになったとして、それに対抗して勝利した日本の戦略や戦術が賛美されるという形。だけど、全体としては、膨大な人が死んでいくシーンも含め、淡々と描かれ、そういうものを乗り越えて、勝利に導く、東郷が英雄視される。これも、軍の軍事史的な見方か。当時の映画作りが何が目的なのか、ざっと見るだけではなかなか読み取れないが。だけど、こうしたものがベースと言うのも、どう言えばいいのか。日本の戦争をめぐる国民意識の形成の経過も、戦後史的に跡づけるのも結構、興味深いかもしれないなあ。文化史的にもね。という興味深さも感じた。映画としては、特撮以外は、そんなに注目するほどでもないとは思うけどなあ。だけど、日露戦争が、この時点で、こういうふうに描かれたのかということは、ちょっと興味深かった。ただし、途中で離脱。
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