仏370万人 歴史的行進 テロ追悼「パリ解放」超す
いろいろ考えさせられる。
仏370万人 歴史的行進 テロ追悼「パリ解放」超す(東京新聞)AFP通信によると、フランスの風刺週刊紙シャルリエブドなどへの連続銃撃テロ事件の犠牲者を追悼するため、十一日に全土で実施された大行進の参加者は、少なくとも計三百七十万人に達した。内務省が発表した。参加者はパリだけでも百二十万人から百六十万人に上ったという。
仏メディアは、第二次世界大戦中の一九四四年八月、ナチス・ドイツの占領時代が終わった「パリ解放」を超えるような規模だったとし、全土で国民が繰り広げた「歴史的行進」を伝えている。AFPによると、パリでは、一九九八年のサッカー・ワールドカップでフランスが優勝した際に約百五十万人が繰り出した記録を超える見通し。フィガロ紙によると、行進はパリ以外でもリヨンで三十万人、ボルドーで十四万人が参加するなど、全土で行われた。
歴史的行進を翌日の仏各紙は大きく伝えた。フィガロ紙は、人であふれるレピュブリック(共和国)広場の写真に「フランスは立ち上がる」との大見出しを掲載。パリジャン紙は「自由の行進」と、人々が行進中に口にした言葉を掲げた。
パリの大行進にはオランド大統領のほか、英キャメロン首相、独メルケル首相ら欧州主要国の首脳らも参加。出発地の共和国広場からナシオン広場まで人の波が切れることなく続いた。…
いくら路上の文化なるものがあるとはいえ、この数はすごいなあ。こうした自由への感度はやっぱりすごい。
だけど、同時に難しい問題もある。モロッコ外相が「(デモの現場に)イスラム教の預言者を冒涜(ぼうとく)する風刺画がある」としてデモへの参加を取りやめたという。、「反イスラム感情にノー」、「宗教や肌の色にかかわらず、平和に共存できる」という主張もあったのもまたすごいなあ。
ドイツでは、次のような動きもある。
仏テロ後初の反イスラムデモ=寛容訴える集会には10万人-独(時事通信)急増する中東からの移民や難民の受け入れ阻止などを訴える「反イスラム」デモが12日夜、フランスの連続テロ事件後初めてドイツ東部ドレスデンで行われた。デモは昨年10月から続いており、マース法相は今回の中止を求めていたが、主催者は決行。過去最高の2万5000人が集まった。
現地からの報道によると、主催者は「パリの残虐行為はこの行動の必要性を示す新たな証拠だ」と強調した。首都ベルリンや南部ミュンヘンでもデモがあったが、これに対抗して「寛容な社会」を呼び掛ける集会も各地で開かれた。DPA通信によると、この集会の参加者は全国で約10万人に膨れ上がった。…
こうした動きに、メルケル首相は、イスラム教徒はドイツの一部だとして、「ドイツはイスラム教徒や他の宗教の人々と平和的に共存したい」と言ったそうだけど。
日本でも同じ問題が問われているのだからなあ。
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