ギリシャ反緊縮派2党が連立合意 対EUで緊張する可能性
ヨーロッパの動きはいろいろ注目したいところ。
ギリシャ反緊縮派2党が連立合意 対EUで緊張する可能性(共同通信)ギリシャ総選挙で第1党となった反緊縮派の急進左派連合(SYRIZA)のチプラス党首は26日午前、反緊縮派の保守政党「独立ギリシャ人党」のカメノス党首と協議し、連立政権樹立で合意した。ギリシャメディアが伝えた。
ユーロ圏初となる反緊縮派政権の誕生で、ギリシャに対する金融支援をめぐり、欧州連合(EU)側との交渉が難航し、関係が緊張する可能性が強まった。
同国大統領府によると、チプラス氏は同日午後(日本時間同日深夜)にパプリアス大統領と会談後、首相に就任した。反緊縮派2党による新政権誕生が決まり、チプラス氏は組閣作業に着手する。
もともと、EUのシステムには欠陥がある。経済的には、強い経済の国にあきらかに有利な仕組み。ドイツはそれで経済成長をつづける。一方で、政治システムそのものも、民主主義という点では欠陥があり、弱い国の国民の声はなかなか反映されない。そのため、この間、すすんだ新自由主義的な経済改革の進行には、なかなか歯止めをつくれない(もちろん日本とはだいぶ水準はちがうが)。いわゆるEUの南北問題が焦点化されるもとで、いっそう矛盾が拡大し、それがいろんな国で、いろいろな政治的な動きとなってあらわれている。たとえば極右の台頭とか、ポピュリズムの拡大とか。そういうなかでの、ギリシャのこの動きをどう見るか。さまざまな困難のなかで、ギリシャはどういう道を歩み、EUレベルでどんな議論がなされていくのか。社会経済を掲げ続けるヨーロッパであるが、その先は?いろいろと注目したいところでもあるなあ。
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