都内の公立保育園 職員の半数近くが非正規
ほんとに、この事態は…!
都内の公立保育園 職員の半数近くが非正規(NHKニュース)東京都内の公立保育園で働く保育士などの職員は、半数近くが非正規雇用で、一部では正規雇用の職員と同じような働き方をしているのに給与などの待遇に格差があることが、専門家の調査で分かりました。
子どもの特性など仕事に必要な情報を十分に伝えられていないケースも多く、専門家は「非正規職員の職場環境の改善が必要だ」と指摘しています。
この調査は、東京都日野市の明星大学が、自治体職員で作る労働組合の1つ「東京自治労連」と協力して行ったもので、都内の自治体と公立保育園にアンケートを配布し、このうち31の自治体と非正規雇用の職員3600人余りから回答を得ました。
それによりますと、公立保育園で働く保育士などの職員のうち、臨時や非常勤などの非正規雇用の割合は平均でおよそ45%で、自治体によっては70%を超えているところもあります。
待遇面では、非正規雇用のおよそ15%の人が正規雇用とほぼ同じような時間で働いているうえ、全体では月給が15万円未満の人がおよそ58%に上り、複数の仕事を掛け持ちして生計を立てている人もおよそ20%いました。
また、公立保育園の非正規職員は雇用期間が原則1年未満に限られていますが、契約の更新を繰り返して昇給などがほぼないまま10年以上働いている人が25%いるなど、待遇に格差があることが分かりました。
さらに、保育園の職員会議などに参加できている人は少なく、全体の80%余りの人が、子どもの特性や家庭環境など仕事に必要な情報が非正規の職員にまで十分伝えられていないと答えています。…
現場の非正規を含めた保育士さんたちのがんばりにまず頭がさがる。と、同時に、これで子どもたちの成長や安全は大丈夫か?と率直に思う。非正規の拡大はここまできたのか。そして、現場がかかえる困難はいったいどこまできているのか? 待機児の問題も依然深刻だけど、それにとどまらない問題がある。と、同時に、私立の園の状況もなかなか深刻だ。うーん。
そう感じながら、保育園と同じ規模で非正規化がすすんでいる分野に、大学というところがある。少なくない私立大学では、教員の半数が非常勤によってになわれている。しかも、専任という名でも、常勤でないケースも増えているというよくわけのわからない事態も広がっている。任期つきも多い。ユニバーサル時代に若者の成長がこれで支えられるのか?もちろん非常勤の先生方もがんばっているけど。
この国は人を育てるということに、あまりにもお金をかけなさすぎる。
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