かぐや姫の物語
とにかく去年、見逃した映画を必死で見るのが当面の目標。でもって、必死で見た。よかった。高畑さん、渾身の作品だな。物語はもちろん竹取物語がベース。だけど、それにとどまらないもの。
もちろん、映像が美しい。アニメーションとは何かを問いかけるようなつくり。
だけど、それよりも、ストーリーは生きるということを問いかける。人が育つということ、人が愛するということ。迷ったり、上昇志向にとらわれたり、本当の姿を忘れたり、そして悩んだり。苦しみや悔しさ。そういうことをとおりぬけて、生きるということが、そしてまわりの人が愛おしくなるそんな映画だ。見終わった後の思いは、愛おしさ。
高畑さんの映画は、ほぼ見ている。大好きな「ゴーシュ」、子どもと何度も見た「ホルス」、ぽんぽこも、ほたるの墓もいいけれど、これがいいなあ。生きるということを抱きしめたい映画だもん。
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