ミサイル迎撃:海自艦に共同交戦装備
現実に戦争する国づくりは、ものすごい勢いで、本格的にすすめられているということ。実際の大軍拡の実相がそのことをいちばんよく示している。
ミサイル迎撃:海自艦に共同交戦装備(毎日新聞)海上自衛隊が来年度予算で建造を計画しているイージス艦に、敵ミサイルの位置情報を味方同士で共有し、即時に迎撃するシステムを装備することが分かった。「共同交戦能力(CEC)」と呼ばれる先端システムで、自衛隊への導入は初めて。米軍との共同運用も視野にあるとみられ、集団的自衛権行使を念頭に置いた体制整備の一環という指摘もあり、論議を呼びそうだ。
◇「集団的自衛権」念頭
CECは、敵ミサイルが接近する状況を艦艇や航空機がレーダーで探知した際、離れたところにある味方のイージス艦がミサイルの位置情報などを共有し、素早く迎撃する仕組み。現行の装備では、イージス艦からの迎撃は自らのレーダーが探知した場合にだけ可能だった。
CECが主な防御の対象とするのは、海面近くを飛行して目標に近づく巡航ミサイル。遠方からレーダーで捕捉することが難しいミサイルで、高速化が進んでいる。一定の距離まで接近してからの探知では迎撃に間に合わないため、防御が可能なシステムとして米国が開発した。米海軍はすでにイージス艦や空母に装備。現在、自衛隊が導入を計画しているのはイージス艦1隻だが、将来的には艦艇や航空機への装備を拡大する方針だ。
政府は、集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことを受け、実際に行使を可能にするための法整備を検討している。一方、CECを米軍と共同運用した場合、米艦を狙って発射され、米側がレーダーで探知したミサイルを、自衛隊が迎撃するという対応も可能だ。こうした運用で集団的自衛権の行使にCECが活用される可能性がある。法整備を前に、行使の際の活用も想定される装備の導入が進むことになる。
防衛省はCECを導入する理由について「自衛隊内の連携を強化するため」と説明。しかし同省幹部は「集団的自衛権が行使できるようになってこそ、CECの能力を十分に生かすことができる」と、米軍との連携が念頭にあることを認めている。
元自衛艦隊司令官の香田洋二さんは「集団的自衛権行使につながるかどうかは政治がどう判断するかの問題だが、米軍と一体運用すれば効果的な迎撃が可能になる。日本の防衛に寄与するうえ、一部で懸念が指摘されている自衛官の命の危険も低減できるのではないか」と話している。…
そもそもイージス艦は、海外展開を前提にしている空母と一体のもの。日本のイージス艦もそれに対応して、つねにアメリカとともにある。
さらに東京新聞は、海外派兵(派遣)恒久法の来春提出を報じている。
« 子どもの未来を救え ~貧困の連鎖を断ち切るために~ | トップページ | 自衛隊海外派遣で恒久法 政府検討、国際協力迅速に »
「平和」カテゴリの記事
- 沖縄・玉城デニー知事、県平和祈念資料館の内容変更を否定 参政党県連の「知事によって左右」発言を受け(2025.05.16)
- 「日本軍は県民を殺していない」 沖縄戦を巡り参政党・神谷代表 自民・西田氏の発言に同調 青森で街頭演説(2025.05.13)
- 旧日本軍の元従軍慰安婦が死去、生存者は6人に…韓国政府「残された被害者の名誉回復に尽力する」(2025.05.12)
- 体験談を積み重ねて見いだした「軍隊は住民を守らない」 平和教育の専門家、西田氏の「謝罪」による沖縄ヘイトを危惧(2025.05.10)
- 自民・西田議員、「歴史の書き換え」発言を削除 「非常に不適切だった」と沖縄県民に謝罪(2025.05.09)
「政治」カテゴリの記事
- 江藤農相「コメは買ったことない」発言を撤回(2025.05.19)
- 今日は朝から、団地の草取り(2025.05.18)
- 奨学金問題対策全国会議 設立12周年シンポジウム(2025.05.17)
- 沖縄・玉城デニー知事、県平和祈念資料館の内容変更を否定 参政党県連の「知事によって左右」発言を受け(2025.05.16)
- 標準授業時数は小学校で年間875時間に 文科省案を批判(2025.05.15)
« 子どもの未来を救え ~貧困の連鎖を断ち切るために~ | トップページ | 自衛隊海外派遣で恒久法 政府検討、国際協力迅速に »
コメント