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2014/12/21

“消えた”子ども 少なくとも1000人余に

 うーん。

“消えた”子ども 少なくとも1000人余に(NHKニュース)

 親の虐待を受けて家に閉じ込められたり経済的な理由で本人の意思に反して学校に通えなかったりして、一定期間社会とのつながりを絶たれていた子どもが、この10年で少なくとも1000人余りに上ることがNHKが全国の児童養護施設などを対象に行ったアンケート調査で分かりました。
専門家は「深刻な事態で、手を差し伸べなければならない子どもはほかにもいるのではないか」と指摘しています。
 この調査は、NHKが全国の児童養護施設や児童相談所それに児童自立支援施設など1377か所を対象に行ったもので、6割に当たる834か所から回答を得ました。
 その結果、施設に保護された子どものうち自分の意思に反しておおむね1か月以上学校に通えないなど一定期間、社会とのつながりを絶たれていた子どもはこの10年で少なくとも1039人に上ることが分かりました。
子どもたちが抱えていた要因を複数回答で尋ねたところ、この質問に回答のあった813人では、▽「ネグレクトを含む親の虐待」が最も多く63%、▽「貧困」や「借金からの逃避」といった経済的理由が31%、▽保護者の「精神疾患や障害」が27%でした。
 また、親が出生届を出さず「無戸籍」だった子どもも25人いました。
学校に行けなかったり、親に連れられて住む場所を転々としていたりした期間が1年以上に及んでいた子どもは262人に上り、最も長いケースで生まれてから11年間、家に閉じ込められていた子どももいました。
また、小中学校の義務教育を受けられなかった時期のある子どもは623人と、期間を把握できた813人のうち77%を占めました。
 施設から寄せられた回答には、「ひもでつながれおりに入れられていた」とか、「大人の腰の高さまで積み重なったゴミの隙間で眠っていた」など、社会とのつながりを絶たれている間に子どもたちが過酷な生活を強いられていた実態も記されていました。
 児童虐待など子どもを取り巻く問題に詳しい「子どもの虹情報研修センター」の川崎二三彦研究部長は、「1000人余りもの子どもが自分の意思に反して学校に行くことができないなど姿が見えなくなっていたのは深刻な事態で、ほかにも手を差し伸べなければならない子どもはいると思う。事情がはっきりしないまま学校を休んでいるという事実は周りの人が異変に気付くことができる明確な事態なので、学校などの教育機関と児童相談所などの福祉部門が連携して状況を把握し、それぞれのケースに合わせた取り組みを強化していく必要がある」と話しています。…

 厚生労働省の調査では、所在不明の子どもは141人。ただこの調査は、住民票があるものの家庭と一切連絡が取れず音信不通になっているケースだ。住民票が抹消されていたり、保護者には会えていても子ども本人の姿を確認できなかったりするケースは含まれていない。そこで、NHKが、何らかの理由で社会とのつながりを絶たれる子どもたちを“消えた”子どもと捉えて対象を広げたうえで、児童養護施設などにアンケートを行った。家族と一緒に所在が分からなくなっていた子どもは114、自宅にいるのに学校に通えないといった状況に陥っていた子どもは192人だったそうだ。

 本来は一人もあってはならないこと。そのために社会はあらゆることをすべきではないのか。

 明日、NHKスペシャル。調査報告 "消えた"子どもたち~届かなかった「助けて」の声~これは必見か。

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