「改革を迫られる高校教育改革と大学入試」 ~教育再生実行会議第四次提言と中教審の審議~
昨日は、高校教育研究会に参加した。テーマは表題のもの。講師は、佐々木隆生さん(北海道大学名誉教授、北星学園大学教授)。佐々木さんは、2010年5月に、「高大接続テスト(仮称)」を検討する文部科学省委託事業「高等学校段階の学力を客観的に把握・活用できる新たな仕組みに関する調査研究」の経過報告をまとめた代表。安倍「教育再生」がらみで「達成度テスト(発展レベル)」などなどが提起されている。そのもとで、佐々木さんの議論はどんな意味をもつのか?
教育とは、ある意味では子どもたちを社会につないでいく仕事だ。だけど、いまの現状はどうだろうか。大学で社会科学の先生が小学校の算数を教える。社会のへのわたりの困難もある。ほんとうに、若者が社会に出て行くための大学教育とそのための大学入試はどうあるべきなのか、そんなところから考えることも必要だと思う。そのとき、やっぱり高校まで学力を客観的に把握し、大学教育につなげていくという提起は、1つの提案として避けることはできないものだと思う。
だけど、過度な競争をテストはつくってきた。だから悩ましいし、この問題が議論になるのはそうだからだろうな。だけどだけど、たしかに、ではテストがなくなれば高校教育や大学教育のかかえる問題が解決するのか? いまの入試制度は、さまざまな経緯からつくられ、その改革をてこに競争の教育がつくられてきたのは事実だ。だけど、競争の教育というシステムは、必ずしも入試だけではない、もっと根深いものになっていることも事実だ。子どもたちがいろいろな力をつくりあげていくためには、テストによる評価と実践の改善は不可欠なものだ。それは小さな単位から、若者を社会に出す以上、大きなものまであることは否定できないのかもしれないなあ。
橋頭堡と言われたが、あえて彼らがてこにした入試にかかわって、テストで、大学と高校を変えていく、そういうしっかりした哲学(理念)をもって向き合っていく。これは、なかなかの刺激的な提起だ。
ただ、あいかわらず政策当局のほうは、あいかわらず競争のてことして、入試の改変をおこなおうとしている。哲学の勝負は難しいから、議論が難しい。
いままでの先入観でなく、議論をしなければいけないと思った。
その後の懇親会もとっても楽しかったです。
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